やはり今死んだ方が良いのかもしれない
常に頭の片隅に居座る希死念慮
白斑、紅斑、環状斑、結節
知覚の低下、マヒ、それによる怪我
入院する療養所は、人の一生がそこで全て完結するような仕組みだった
脱走患者には罰が与えられる
子どもを作るのは禁止
社会的な死
他人の嫌うらい病と私のらい病とは、なんとなく別のものと思えてならなかった
自身がハンセン病だと認めたくない
差別的な眼差しを捨てきれない
作家は自分が一番切実に思うことを書かなければならない
ハンセン病患者を代表する気持ちで書いている
使命感
ハンセン病患者は差別を受け、偏見に晒されていた
死というものは、俺には与えられていないのか
死ぬことすら許されない
患者となり行き場を失った作者は、書くことで生きることができた
ハンセン病である私、を受け入れることから始める
患者を自業自得と責める人がいる
ハンセンでもコロナでも
過去の自分はもういない
絶望し、底の底までいけば、あとは浮かび上がるしかない
流行よりも、古今東西の名著を読もう
自ら生きる期限が意識される
生きる意義を得る