愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『悪魔の辞典』

悪魔の辞典、というタイトルですが、様々な悪魔について書いているわけではありません。 ある用語に対して、皮肉に満ちた解説を加える、という趣旨の著書です。 政治、経済、男性、女性。 社長、大臣、警察、医師などの権威のある者に対しては、私たちにも楽…

『犬の民話』

犬の出てくる世界の民話を、たくさん紹介してくれています。 犬と狼とコヨーテが、それぞれ出てくるお話です。 里見八犬伝に似た話が出てきました。 犬が足上げて排尿するようになった、由来の話もいくつかありました。 そして、犬が月や太陽を齧るので、月…

頑張ったママが迎える、一日の結末

疲れ果て 子よりも早い 寝かしつけ 娘が保育園に通うくらい幼かった頃、私たち家族三人は、商売を始めました。 妻は、慣れない仕事と引っ越したばかりの住まい。 娘は、慣れない保育園と住まい。 私は、商売が上手くいくかの不安と、そのための勤め人だった…

『日本歌唱集』堀内敬三 井上武士

明治から終戦までに発表された数多くの唱歌から、選び抜いた150曲あまりを収めています。 まずは著名な曲から。 蝶々 あおげば尊し うさぎ ふじの山 昔話。 桃太郎 浦島太郎 一寸法師 歴史。 牛若丸 那須与一 川中島 元寇 道徳。 皇御国 朋友 二宮尊徳 多く…

『まんがで読破 神曲』ダンテ

様々な世界の名作を、まんがにして紹介してくれているシリーズです。 主人公は著者でもあるダンテ。 生きながらにして、地獄を旅することになります。 道案内は古代ローマの詩人、ウェルギリウス。 地獄の渡し守はカロン。他にもミノスやケルベロスなどのギ…

『超訳ニーチェの言葉II』フリードリヒ・ニーチェ 白鳥春彦編訳

ニーチェが数々の著作で残した言葉を、編纂したものです。 仕事が自分を強くする。 人生について考えるのは暇なときだけにせよ。 もっともっと成長しなさい。 求めても得られなければ 獲得できるまでしつこく求めよ。 それでも駄目なら もっと優れたものを見…

『キング牧師』

アメリカで、激しい黒人差別が起きていた頃に活躍した牧師の中で、最も有名な一人です。 当時はバスの座席やレストランのテーブルが、黒人差別で分けられていました。 賃金も不当に安いです。 不条理な状況に対して、改善するために懸命に様々なところへ訴え…

『怖い間取り』松原タニシ

事故物件に住みます芸人である著者。 他人事ながら心配になるフレーズです。 他に選択肢は無かったのでしょうか? 怖い物好きではないので、そのように思ってしまいます。 事故物件とは、自殺や他殺や孤独死などがあった物件です。 不動産屋さんは、借り主に…

『オイディプス王』ソポクレス 河合祥一郎訳

演劇の原点といえばギリシャ悲劇、その代表作といえばオイディプス王、と言うのが訳者の主張です。 スフィンクスの謎を解いてテーバイを救い、そこの王になったオイディプス。 前王の妃を妻とし、四人の子どもをもうけた。 しかし、そのうちにテーバイは疫病…

『初級者のためのギリシャ哲学の読み方・考え方』左近司祥子

哲学、というと敷居が高い気がします。 名前だけは聞いたことがあるようなないような人達が、わかるようなわからないような事を、ただただ話している、というような印象が私にはあります。 まずは神話があります。 そこから離れて、世界のありかたを考えてい…

『貧乏大名やりくり物語』山下昌也

三代将軍家光の時代に、大名は一万石以上、と定義されました。 それ以下は旗本です。 幕府の方針で、石高によって服装や屋敷の大きさや参勤交代の人数なども決まっていました。 多くの使わなければならないお金を決めて、蓄えられないようにして、幕府に抵抗…

『現代語訳 枕草子』大庭みな子

春はあけぼの。 なんですけどね。 これだけ時代が離れていると、もう完全に外国語と変わりません。 そのため、単純に楽しくは読めません。 いや、教養が無いだけだと言えば、返す言葉もないのですけど。 そこで、この現代語訳です。 わかりやすい言葉で、文…

『SNOOPY COMICALLCOLOR70s』谷川俊太郎訳

スヌーピーはビーグル犬です。 人間のように考えるけど、実際には普通の犬と同じように、ないたり吠えたりします。 いつものように、チャーリー・ブラウンはフットボールでルーシーに転ばされます。 ペパーミント・パティは頼りないチャーリー・ブラウンにや…

『老人と海』ヘミングウェイ

漁師である老人が主人公です。 かなり長いこと釣果に恵まれていません。 そのため、度々一緒に出ていた相棒の少年は、老人と漁に行くのを両親から止められてしまいます。 縁起が悪い、ということなのでしょう。 漁には出られませんが、少年は老人の寝食をお…

『苦役列車』西村賢太

芥川賞の受賞作品です。 作者は『小銭をかぞえる』などを書いた西村賢太氏です。 日雇い労働者として毎日をおくる主人公。 生活とも言えない生活、というのは作者の言であるが、これは私小説なので多分に自虐的な響きがあります。 大した契約もせずに働ける…

『眠れないほど面白い百人一首』

中学生になった娘。 学校で百人一首をやるのだそうです。 せっかくだから覚えて行くとよいか、ということで、本書を手に取りました。 瀬をはやみ 岩にせかるる滝川の われても末に 会わんとぞ思う 君がため 春野にいでて 若菜摘む わが衣手に 雪は降りつつ …

『小銭をかぞえる』西村賢太

2011年に『苦役列車』で芥川賞に選ばれた、西村賢太氏の著書です。 本書には二編の作品が入っていて、どちらも私小説です。 近年では、あまりこのような赤裸々な私小説は見られないような、あけすけな内容です。 自らの出自を気にしてか、現在の境遇からなの…

『366日の西洋美術』

無いです、絵心。 無いです、美術の教養。 そこでこの本です。 毎日、一つ名画を見る、という方式です。 名画ごとに、作者、描かれた年号、タイトル、そして詳しい解説がついています。 読んでいくと、そうかゴッホは黄色が綺麗だな、とか。 ルノワールはぼ…

『偉人たちのあんまりな死に方』ジョージア・ブラッグ

ツタンカーメン、アインシュタイン、モーツァルト。 あらゆる偉人が死んで来た。 彼らの偉業や生き方や考え方は良く知られていますが、意外に死に方は知られていません。 本書は、そんな盲点にスポットを当てた、珍しい文献です。 墓あらしから守るため、大…

『名言』中原中也

汚れつちまつた悲しみに ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん 誰もが聞いたことがあり、そして心を強く捉える詩が数多くある、中原中也。 詩人である彼の残した数々の名言は、意外に少ないです。 激しく、寂しがりで、極端で、破天荒で、酒乱の気がありました。 そ…

『まんがでわかるニーチェ』nev 白鳥春彦

プロイセンの哲学者であるニーチェの思想を、わかりやすく紹介しているまんがです。 主人公のフミは、レストランでアルバイトをしています。 そこの同僚やお客さんとの関わりから、常連の猫ジイさんを通して、ニーチェの思想を学んで行きます。 人はそれぞれ…

『東京喫茶帖』飯塚めり

喫茶店観察家を名乗る著者。 喫茶が好きなイラストレーターです。 お店で喫茶をするのが好きで、その場で絵日記を書いてしまうのだそうです。 そうして集まったものを一冊の本にしたのが、本書です。 都会の渋い喫茶店。 内装がシックだったり、高いところか…

『アランの幸福論』アラン 斎藤慎子

『幸福論』という著書は、いくつか出ています。その中で、最も有名なのが、本書です。 本当の出会いを見つける 暴れ馬がアレクサンダーに贈られた。大王は馬が自分の影に怯えているのを見抜き、そちらを見せないようにした。そうすると、暴れ馬が名馬に変わ…

『森信雄の勝ちにいく!詰将棋ドリル』

詰将棋というものがあります。 もともとの将棋を、ある局面に切り取った物で、クイズのような物です。 こちらは攻め手で、相手の玉(王)を取るのがゴールです。 本書は、一手、三手、五手で詰める問題が、多数出題されています。 普段将棋をしませんが、ルー…

『万引き老人』伊東ゆう 双葉社

あからさまにホームレスであろう風体で、悪臭を周囲に撒き散らしながら、惣菜売り場をふらつく老人。 万引きGメンである著者が見ているのに気づかずに、コロッケを素手で鷲掴みにして、店の中で人気の無い一角へ駆け込んでいく。 「それ食べたらダメですよ…

『死を笑う うさぎとまさると生と死と』中村うさぎ 佐藤優

死についての対談です。 作家の中村うさぎ氏と佐藤優氏による、死をテーマにした対談集です。 有史以来語られてきたテーマですよね。 かたや心肺停止に数回落ち入り、死の淵から生還した作家。 かたや仕事を遂行していて逮捕されて、社会的に抹殺された外交…

『ありえない恋愛論よりイソップ物語』植西聰

心理カウンセラーとして、数多くの人の相談を受けている著者。 その相談者にあった教訓が得られるお話を、イソップ物語から抜粋して紹介してくれます。 ウサギとカメ。 内面をコツコツ磨けばよい。 年老いたウマ。 若さで勝負すると、いずれ限界がくる。 神…

『まんが 世界の歴史8』

アメリカ大陸では、各地で様々な文明が生まれていた。 しかし、ポルトガルとスペインで勝手に征服の権利が、条約で結ばれた。 そして16世紀、アステカ帝国やインカ帝国がスペイン人に征服され、19世紀まで支配されることになる。 一方、北アメリカはイギリス…

『スマホ人生戦略』堀江貴文

ライブドア元社長で、数々の事業を手がける実業家である、堀江貴文氏の著書です。 スマホは電話型のパソコンです。 高度な情報処理が可能で、アプリの一つが落ちてもシステム全体がクラッシュすることは少ない。 この点で、パソコンより上である。 電話はア…

『人望が集まる人の考え方』レス・ギブソン

人望が集まるとは、多くの人に好かれる、ということです。 そうであれば、気分良く幸せに過ごしやすそうですよね。 すべての人は成功と幸福を求めている 幸福は他人との関係に大きく左右される 相手が求めているものを与える 人との関わりは基本原理が大事。…