愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

先生が後生

今週のお題「大人になったなと感じるとき」 我が子の保育園の先生は若い先生でした。 小学校に上がっても、担任は若い先生でした。 やがて塾に通うようになったのですが、そこの講師も皆さんお若い。 そこで、ふと気づきました。 そうか。 先生方が特別若い…

『どうすれば頭がよくなりますか』茂木健一郎

脳科学者である茂木健一郎氏の著書です。 中学生に話すようなかたちで、頭が良くなる方法を解説してくれています。 アルデンテになろう、芯があり柔らかさがある カリグラフィー:文字を芸術的に書く方法論、スティーブンジョブスは実践的ではないと思いつつ…

『禅』鈴木大拙 訳工藤澄子

禅定は智慧を導くが、これを目標とはしない 禅は仏教の枠内にあり、仏教への盲従ではない 他人の言葉ではなく、自分自身から出てこなければならない 禅は知恵と慈悲で出来ている ブッダは生死、存在、などからの自由を願った 実在の意味、自分とは何か、人生…

『ドリブルデザイン』岡部将和

フットサル選手を引退後、ドリブルをデザインしている著者。 堂安律や原口元気や乾貴士などの一流選手にもドリブルを教えるという、かなりの人です。 絶対に抜ける場合=ボールを取られない距離×ディフェンダーを抜く角度 角度 180度:ゴール、ディフェンダー…

『みんなのたあ坊の賢人訓 中国編』サンリオ辻信太郎

愚公山を移す:不可能に思えてもやり続ければいつかは成し遂げられる 天知る地知る我知る人知る:悪事は必ず発覚する 瓜田に履を納れず、李下に冠を正さず:疑われる事はしない 己の欲せざる所は人に施すことなかれ:孔子が子貢に聞かれて答えた、一生守るに値す…

『林修の仕事論』林修

いつやるの?今でしょ! 林先生の仕事感を語っているのが本書です。 依頼された仕事はやってみる まずは一流を目指す 不合格になる理由はすべて実力不足 仕事失敗の理由は三つ 情報不足 慢心 思い込み 敵の倍以上の戦力があれば負けない 相手は仕掛けてこな…

『人をつくる読書術』佐藤優

こんな人を作るには、こんな本を読むと良い。 そんな提案を本書はしてくれています。 外交官 『鏡の国の戦争』 『寒い国から帰ってきたスパイ』 『カラマーゾフの兄弟』 教育者 『論理的に考え、書く力』 キリスト教者 『塩狩峠』 『沈黙』 知識は人を作る大…

『100分de名著 ロウソクの科学 ファラデー』吉野彰

リチウムイオン電池開発の貢献により2019年にノーベル化学賞を受賞した、吉野彰氏が著者です。 リチウムイオン電池は電気自動車にも搭載されていて、化石燃料に依存しない社会実現の可能性を秘めています。 ファラデーは、クリスマスに子供たちへレクチャー…

『マンガは哲学する』永井均

一気読みしました。 岩波書店の著書を、こんなに引き込まれてあっという間に読むのは、小説以外だと初めてかも知れません。 著者は大学で哲学を教えたり、倫理学も修めている、知恵者です。 にも関わらず、まえがきの出だしから、 私はまじめな話がきらいで…

『やさしい歌舞伎』

一度だけ歌舞伎を見に行ったことがあります。 正直な感想は、よく分からない、かも知れません。 たしか狂言も一緒に見て、それは面白いと感じることが出来ました。 三人吉三 白浪五人男 義経千本桜 菅原伝授手習鑑 まで読んだところで、自分が見たのは車引だ…

『おらおらでひとりいぐも』若竹千佐子

2018年のベストセラーです。 小説を書く教室に通った著者は、63歳という二番目に高齢での記録で芥川賞を受賞しました。 夫に先立たれた70半ばの桃子さんは、一人で暮らしています。 ネズミが騒がしい家の中は、それで寂しさを紛らわせるけど、やはり直接は顔…

『世界の歴史 12』

学研まんが世界の歴史、いよいよ最終巻です。 まずはガンディーの生涯を描きます。 そこでは南アフリカの原住民差別に加えて、インド人まで連れてきて差別しようという恐ろしい構造が出てきます。 インドに行くと、ヒンドゥー教徒とイスラム教徒の対立も問題…

『真剣師 小池重明』団鬼六

真剣師という職業があったというのは知っていました。 賭け将棋を生業とする人たちのことです。 これらの人たちは、昭和の昔に存在していましたが、今はいません。 なぜプロ棋士ではなく、真剣師なのか? プロとアマの違いは? 将棋のプロになるのは東大に入…

『サイコパス』中野信子

サイコパスと言えば『羊たちの沈黙』などのレクター博士が有名です。 人を殺すことに全く罪悪感を持たない。 およそ人間的な感情が無く、そのため相手の気持ちに共感することが出来ない。 恐怖、緊張、不安を感じにくい。 常習的な嘘つき。 傲慢で尊大で批判…

『中国語スタート!』

中国語の基礎の基礎と銘打った本です。 雑誌サイズの大きさと薄さで中身も同様です。 韓流ドラマやスターから韓国語学習に入る人がいます。 本書では、金城武などの出る映画の紹介があり、学習しようという気分が盛り上がります。 これを見て始めるもよし、…

『生き物の死にざま はかない命の物語』稲垣栄洋

農学博士である著者の専門は雑草生態学です。 同名の著書があり、本書はその続編です。 極寒のなか絶食をして卵を守り続けるコウテイペンギン。 一年半の子育てを繰り返すツキノワグマ。 生まれてから屠殺されるまで自由がないウシ。 今回は死にざまだけでな…

『おいしい昆虫記』

昆虫を食べる。 普通の人にはかなりハードルが高い行為です。 それを著者はひょんな思いつきから、超えていきます。 普通の人は、それが無いのですけど。 カマキリのお腹は、食べたムシが入っていてジャミジャミしている。 バッタはバッタ味。 そして、やは…

『道警刑事サダの事件簿』菊池貞幸

北海道の警察官として働いていた著者。 江別署でも働いていた熱血刑事です。 よく小説などに出てくる殺人事件や、巨額の詐欺や窃盗事件は出てきません。 それでも、一人一人の市民と向き合い、事件になる前に防ぐというのが警察官の任務にもなるのであれば、…

『お坊さんが困る仏教の話』村井幸三

戒名って、要る? そもそも私は仏教徒だったっけ? 多くの日本人は、そんな感覚なのではないでしょうか。 人は他人は死ぬが自分が死ぬとは思っていない 原子仏教に霊魂はない 49日は道教と仏教の合作 現在の日本人が触れる仏教は、日本仏教とも呼べるもので…

『貧乏国ニッポン』加賀谷珪一

日本は世界的に見ると、貧乏な国になってしまったという、悲しい事実を突きつける著書です。 2019年アメリカでは年収14,000,000円は低所得とみなされています 日本は低賃金で物価が安いです ただし、海外から輸入する品は値上がりしています ダイソーはアメ…

『私訳歎異抄』五木寛之

日本で一番有名な仏教の宗祖である、親鸞。 その一番弟子が、親鸞の言った事を元に書いた、これもあまりにも有名な歎異抄。 本書は五木寛之氏が、それを私訳したものです。 何よりも大事なのは、お言葉をそのまま正しく受け取ること 善人ですら救われる。ま…

『100分de名著 維摩経』釈徹宗

維摩と言う在家仏教信者が教えを説く物語、というかお経を解説したものです。 異色のお話とも言われています。 自我(わがまま)を捨てる 自分の都合で物事を見ないようにする=知恵 ・こうでなければならない、口であるべき ・親ならこうしたくれた当たり前 ・…

『しないことリスト』pha

元日本一のニートという肩書きの著者。 社内ニートの後に会社を辞め、以来毎日ふらふらと暮らしているそうです。 世の中には、多くのしなければならない事で、あふれています。 しかし、実はそのほとんどは、別にしなくてもよいことです。 本書はそれらをリ…

『ブッダが説いたこと』ワールポラ・ラーフラ

他人を頼らず、自らが自らのよりどころとなる サンガ:仏教僧の共同体 ブッダ・ダルマ:教え ニルヴァーナ:涅槃、絶対的な真理 進歩していくためには疑問をなくすことが必要不可欠 他の宗教も敬い尊重するのが仏教の姿勢 寛容と相互理解 五集合要素:存在を構成…

『あたらしい盆栽の教科書』

盆栽といえば、波平さんやカミナリさん(ドラえもんより)の趣味だという気がしませんか? なんだかジジ臭いというか、むさいというか。 しかし、そんな事はありません。 本書の表紙からも明らかなように、オシャレな盆栽もあるのです。 著書自体も、写真と文…

『果心居士の幻術』司馬遼太郎

果心居士。 幼い頃に小泉八雲氏の『怪談』に収録されていたものを、読んだ記憶があります。 詳細は覚えていませんが、幻術で周囲を散々翻弄した挙句、絵のから船を呼び寄せてそれに乗り、絵の中の遥か彼方に去って行く姿が印象的でした。 今回は、司馬遼太郎…

『わたしが知らないスゴ本はきっとあなたが読んでいる』

書評をブログなどでたくさん紹介している著者が、本の選び方や読み方、様々な本の内容などについて書いています。 当たり前だけど、物凄い量の本を読んでいるし、良い本をたくさん知っています。 そんな著者が書く文章って、どんなものかとても気になります…

『Dadism俺たちの父親道』

様々な著名人の父親像を、対談形式で著書にしたものです。 佐々木健介 的場浩司 土田晃之 林家木久扇 アニマル浜口 などなど。 各人がそれぞれ独特な父親像を語っています。 みんな違っていて、まさに各人各様です。 共通点はおそらく良い父親であろう、とい…

レトロな辞書

お題「#買って良かった2020 」 だいたいスマホを使っています。 わからない言葉を調べるのも。 画像を探索するのも。 翻訳するのも。 それから、それから、まあ、ほとんどがそうですよね。 それで数年前、家にあった辞書をブックオフに売りました。 あまりに…

『死体は語る』上野正彦

監察医という職業があります。 不明死があったときに、その死体を検案して、死因を追及するという仕事です。 股間が無くなったホームレスの遺体は、そこをネコに食べられた、事件性のないものだった。 遺産相続の際には、いつ亡くなったのかを医師が決めるこ…