愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

2023-01-01から1年間の記事一覧

『酒とバカの日々』赤塚不二夫

『おそ松くん』 『天才バカボン』 『モーレツア太郎』 などなど、数々の面白いマンガを世に出した赤塚不二夫氏。 大の酒飲みだった、ということでも知られています。 一人で篭らず、外で友人を作ろう。 行きつけと呼べる場所を作ろう。 たくさん遊ぶことが、…

『47都道府県これマジ!?条例集』

条例とは、それぞれの地方で決められているもので、法律に準ずるような効力があったりします。 しかし、国での決まり事よりはメジャーではありません。 だからなのか、目を疑うような条文が結構たくさんあるようです。 おっぱい条例って…。 いや、作った人た…

『ゴミ清掃員 ゴミのちょっといい話』マシンガンズ滝沢秀一

お笑いコンビマシンガンズ滝沢秀一氏の著書。 芸人だけで生活していけなくなった著者は、ゴミ清掃員として働き始めます。 その仕事は思いの外キツくて、離職者も多いし嫌なことも多いし、なかなか大変です。 それでも続けた著者。 元々真面目なのでしょうね…

『年収400万円で生きる』古田ばんび

日本は貧困化の道を着実に辿っています。 ネカフェ、ゴミ屋敷、ホームレス。 想像を絶するような生活を余儀なくされている人たちは、確実に存在しています。 現在の日本では、お金がないってこういう事なのですよね。 資本主義経済は万全ではない。 改めてそ…

北は北海道

今週のお題「冬のスポーツ」 学生時代に北海道で暮らしていました。 それまでずっと埼玉にいたので、気候の違いにはとてもびっくりさせられました。 転居の際は、花見を終えてから新居に向かったら吹雪だった、というようなことです。 やっぱり、スキーとか…

怒らない

今週のお題「マイ流行語」 以前、星新一氏の著書を読んだ。 その中で主人公が、自分は死なないことに決めた。だから、死なない。 そんなセリフを言っていた。 実際にはいずれ死んでしまうのだろうけど、本人は真面目に体のメンテナンスなどをして、死なない…

『コロナの時代をよむ』

コロナウイルスが猛威を振るった当時。 様々な立場の人が様々なことを言いました。 現在を生きる人々にとって、初めての状況です。 本書は科学者であり歌人でもある永田和宏氏と、僧侶である釈徹宗氏の対談です。 初めてのことに対して、これが正しいと発言…

『踏みにじられた未来「長野智子

集団暴行事件の加害者にされた、少年たち。 被害者の供述にも、他の証人の証言にも、裁判の経過にも、あからさまな違和感を感じます。 それでも裁判は続き結審する。 裁判官たちはおそらく、少年たちの人物も何も見えていないのにも関わらず。 まるで自分が…

『古事記』神話から読む古代人の心

地上と天空にある高天原 地下にある死者国である黄泉 地平線の彼方にある、根の堅洲国、常世 海底にある綿津見の宮 高天原には天つ神 葦原の中つ国には国つ神 世界の創世神話をは三つの語り口がある つくる うむ なる 古事記はなる、で主体が必要ない方法 高…

『100分de名著 荘子』玄侑宗久

古い和語に「たまかぎる」というものがある 玉が仄かに輝く ゆかしい光、ダイヤより真珠のような、漆の艶の特徴でもある 天からみれば、全ては等しい 主観はあてにならない 自分の勝手な理由で可否を決めがち 我がでたら、もう自然ではない 脳はそれぞれの体…

『ぼおるぺん古事記 一』

古事記の現代語訳は、ちょいちょい目にすることがあります。 しかし昔の言葉遣いだと、意味をとるのさえ難しくて、なかなか手が出ませんでした。 本書は、古事記をマンガで描いています。 それも現代語訳と原文をわかりやすく書いてくれています。 実に親切…

『関西人のあるある』

関西といっても色々あります。 関東でも東京と埼玉と栃木は、全く違うように。 関東連合は東京だけでしたが、それは今回は置いておきましょう。 さて、本書は大阪、京都、神戸などの関西にある場所の、人となりや風習を紹介しています。 所変われば品変わる…

『最強プロに学ぶフットサル個人技完全マスター』森岡薫

団体競技も結局は、その場面場面で個人技が必要です。 チームとしての戦術も紹介してくれています。 それも、やはり個人がしっかりしているからこそ、チームの動きになるのだと理解出来ました。 これからフットサルが、さらに楽しくなりそうです。

『おたからサザエさん 4』長谷川町子

たまに読みたくなるのですよね、サザエさん。 安定の面白さで、安心して読めます。 ちなみにウチの娘は毎週録画して観るほどの、大のサザエさんフリークです。 でも何故かこの本は読まなかったのですよね。 なんででしょうか? やはり動画が良いのかな…。

『マリコ、うまくいくよ』益田ミリ

会社で働く三人のマリコさん。 それぞれ世代が違い、考え方もだいぶ違うように見えます。 同じなのは女性だというところです。 だからこそ、同じ苦労がある。 ということになるのでしょうね。

『認知症の私からあなたへ』

認知症。 程度の差はあれ、ほとんどの人がなり得る病気です。 長生きは良いけれど、大変なことは出て来ます。 あちこち痛かったり、不自由だったり、我慢がきかなかったり。 その中でも、脳の変化から考え方や行動が変わるこの病気は、なかなかに不便なよう…

『破戒 関東連合少年編』工藤明男

関東連合という暴走族が、かつてありました。 近年では、半グレの代表として様々な事件に名前が出てきていました。 本書はその中心人物の一人が著者で、少年時代の活動を書いています。 当たり前だけど、酷い事ばかりしています。 ここから大人になるまでに…

『私、パチンコ中毒から復帰しました!』

パチンコはギャンブルです。 だから趣味とも言えるけど、依存症になってしまう危険性を抱えているんですよね。 一般的には中毒とも言います。 本書は、実際にその状態になり、そこから逃れることが出来た人物が、自身の体験を元に書かれています。 良かった…

『明日のマーチ』石田衣良

非正規雇用の若者たちが一斉に解雇される。 というよりは、雇用を延長しないだけなのかも知れないですけど。 今の日本ではありふれた光景のはずです。 さて、そんな日々から逃れるのは、なかなか難しい事です。 それをこれらの若者たちは何とか変えようとし…

『酒乱の眼』風見豊

酒乱。 一般的には、お酒を飲んでいる時に常軌を逸した振る舞いをする人を、そう呼びます。 しかし本書を読むと、それだけではない事がわかります。 お酒はその人の脳を蝕むため、飲んでいない時間さえも支配していくのだと。 著者の生い立ちには、とても困…

『うつ時々、躁』海空るり

双極性障害。 以前は躁鬱病と呼ばれていたものです。 著者は大学で教鞭を取るような、とても優秀な人です。 それが病気により、難しくなってしまいます。 当初はうつ病かと判断されましたが、治って明るくなったのではなく、躁状態だったと。 その振れ幅は、…

R-1

今週のお題「最近飲んでいるもの」 流行ってわすよね。 ウイルス性の悪性風邪症状。 しかし! 今はそれも全然平気です。 知人から、R-1を飲み始めてから風邪知らず、という素敵な情報を教えてもらったのです。 お店により値段が結構違うので、お得な所を探し…

『1対21のサッカー原論』風間八宏

フィールドには11人の味方と11人の相手選手。 サッカーはそういうスポーツです。 自分が出来ることは、自分の動きを変えるだけで、他は変えられません。 可能なのは相手や味方を、自身の声や動きで誘導するくらいです。 つまり本質的には、一対二十一とも考…

『お笑い日本語革命』松本修

日本語には、いや、もしかしたら外国語もそうかも知れませんが、次々に新しい言葉が出来てきます。 社会は常に変わっていくので、それはそういうものなのでしょうけど。 本書ではその中から、笑いに関する、それも革命と呼べるほどのブームを起こした物を、…

『裏最強土下座』板垣恵介

グラップラー刃牙の著者である、板垣恵介氏。 『どげせん』という、土下座にまつわる作品も出していますの 本書では、著者の土下座観やエピソードを、余すところなく書いてくれています。 度肝を抜くタイトルですが、読み終わる頃には、確かに土下座は最強だ…

『B級裁判傍聴記』阿蘇山大噴火 辛酸なめ子

裁判傍聴芸人である著者。 自身が実際に見た裁判の様子を、臨場感たっぷりに紹介しています。 タイトルの通りで、裁判は、というか犯罪内容はB級です。 本当に面白いものばかりで、やはりネタ本なのですよね。 流石です。

寝る

今週のお題「体調が悪いときの過ごし方」 休んで寝る これが出来ないのなら、社会が間違っている! と、思いませんか?

『泣ける戦国ばなし』童門冬二

戦国時代。 すぐに人が死に、戦いに明け暮れる、弱肉強食の時代でした。 そんな時でも、いや、もしかしたらそんな時だからこそ、人同士は物凄い関係が出来るのかもしれない。 まさに命を賭したエピソードや、現在では考えられないエピソードが、たくさん紹介…

『ぼくに死刑と言えるのか』北尾トロ

裁判員制度が始まるところで出された書籍です。 著者は裁判の傍聴で有名な、北尾トロ氏。 自身が足繁く裁判所に通って数多くの裁判を傍聴してきた経験から、とても具体的に裁判員になった場合のシミュレーションをしてくれます。 そうです。 裁判員になると…

『感性でよむ西洋美術』伊藤亜紗

解説文を先に読まない 考えるな、感じろ 次に、考えつつ感じろ 絵画を見るのは、崇高な、や、優美な、という日常で使わない言葉が出るチャンス 古代の神々は身近な存在だった パルテノン神殿 街中に普通にある、もともとはカラフル 想像で描いていたのが、ル…