害虫と言われたら、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか?
本書は害虫と日夜戦うためにそれを研究している、アース株式会社の社員さんが書いた書籍です。
アースとは、様々な害虫駆除薬を作ってくれている、あの有名な会社です。
最初は虫嫌いな普通のOLなのですが、会社の業務なので、そんな事は言っていられません。
すぐに慣れます。
千や万という数のゴキブリのお世話を始めます。
著者が仕事を始めてわかったのは、ゴキブリも人が怖いということです。
ゴキブリの飼育部屋に入ると、物凄い数のゴキブリが、一斉に逃げて行くのです。たまに人に向かってくるのは、あちらはあちらでパニックになってしまっただけです。
他にもハエ、カ、クモ、マダニなど、数々の害虫をお世話していきます。
繁殖させるのに苦労したり、他の研究機関から、譲ってくれるよう依頼がきたり、意外に色々な出来事があります。
ゴキブリの種類と臭いがわかるようになったため、著者は外食時にゴキブリがいる店を嗅ぎ分けられるそうです。
知らない方が幸せな気がするので、ひょっとすると、要らない特技なのかも知れませんね。