愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『100分de名著 古今和歌集』渡部泰明

f:id:kazuyoshisan:20231121123047j:image

見立て

紅葉を錦の絹織物になぞらえるような表現方法

 

掛け言葉

一つの歌に同音異義の言葉を組み込んだ物

 

やまと歌 = 和歌

 

やまと歌は人の心を種として、よろづの言の葉とぞ、なれりける

 

やまと歌は、天地を動かし、鬼神をもあはれと思はせ、男女の仲をもやはらげ、たけき武士の心をもなぐさむる

 

香りの記憶は官能的

 

和歌は何かを賛美・賞賛する

それを意識して読む

 

菊合

歌を添えて菊花の美しさを競う催し

 

四季の歌に並び、恋が重要なテーマ

 

妻恋婚 = 通い婚

男性が通わないか、女性が断れば終わり

 

叶わない恋、満ち足りない心情だから、言葉が磨かれ、様々な歌が生まれた

 

優れた恋の歌は、一人よがりではなく、他者が共感できる

 

和歌のテーマの一つに、述懐がある

恨み言、不平、不満

 

賀歌

あり得ないことを祈る

例)君が代

 

擬人化

 

折句

かきつばた、をみなへし、などを頭に詠みこむ

意外に作りやすくなる

 

歌は幼子のような純真なことばで詠め

 

歌に詠むことで、恋に区切りをつける

 

体の部位を表す言葉は使わない

 

この気持ちは、こんなふうに表現できるのか!

 

それを1000年以上前の人がやったのか!

 

ちはやぶる 神代もきかず 竜田川 韓紅に 水くくるとは