新幹線の車内で無差別に人を死傷させた犯人。
本書はその人物を追ったルポルタージュです。
一般的な、というのもおかしな表現だが、無差別殺傷犯は本人の身勝手な動機で、人々を手にかけます。
それでも、一般的な人たちにとっては、到底理解し難い理由のため、やはり頭がおかしいと感じられます。
本書では、この犯人がそれほど頭がおかしい人物に見えないような部分があります。
それでもやはり、完全に頭がおかしいと見える部分も間違いなくあります。
もしかしたら、こういう所も、犯人の恐ろしさなのかも知れませんね。
絶対に防ぎたい犯罪だけど、有効な手立てがなかなか浮かばないという。