愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『レーニン像を倒した女たち』秋尾沙戸子

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ソ連という大国がありました。

現在のプーチンが夢見たがるような。

そこでは信仰の自由さえ認められず、様々な民族や国が飲み込まれ、多くのものを奪われました。

レーニンとは、そのソ連を建国した人物です。

すでに亡くなっていますが、ソ連が存在している間、その首都に巨大な像が象徴的に立っていました。

 

本書はその像を倒す、つまりソ連を解体するために尽力した女性たちを描いています。

また、似たような独裁政権を倒した市民たちも、数多く描かれています。

これらのような政権を倒すのは、一人の英雄ではなく、多くの一般の人たちなのかも知れませんね。

我々は独裁政権下で生活しているわけではありません。

しかし、ベストではない現状ではあります。

それを良くすることはきっと出来る。

それも我々の手によって。

そのように勇気づけられました。