愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『殺人犯との対話』小野一光

f:id:kazuyoshisan:20230912194839j:image

殺人は、重大な事件です。

そんな事をしでかした人物は、一体どんな人なのか?

実は正式な手続きを踏めば、面会して対話することが出来るのです。

刑が確定するまで、という条件つきではありますが。

本書では、著者が様々な事件の殺人犯たちと会話した様子や内容が、その犯罪やエピソードとともに描かれています。

我々常人には思いもつかない思考回路だったりしますが、時としてまともとも思えることを話したりする。

ともすると狂気の世界に引き込まれそうになります。

それほど殺人犯には何かある、という事なのでしょう。

そして、著者は実際に目を見て至近距離で対話をしたのだと思うと、その胆力に感心させられます。