自殺希望者をSNSで探し、アプローチをする。
そしてお金を奪い殺害する。
事件発覚当時は、自殺に対して特別な思いのある人物による犯行か、と噂されました。
本書はその犯人と面会した著者によるものです。
犯人は特にこれといった思考はなく、ただお金を引っ張りやすいから、という理由で自殺希望者を探したと、のたまいます。
ある時点で急に犯人から面会を打ち切られてしまい、取材は途中で終わってしまいます。
でも、それも犯人を表しているとも言えるでしょう。
何から何まで読中も読後も気分は最悪で、著者の手腕が素晴らしいのだと思い知らされます。