愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『冷酷 座間9人殺害事件』小野一光

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自殺希望者をSNSで探し、アプローチをする。

そしてお金を奪い殺害する。

事件発覚当時は、自殺に対して特別な思いのある人物による犯行か、と噂されました。

 

本書はその犯人と面会した著者によるものです。

犯人は特にこれといった思考はなく、ただお金を引っ張りやすいから、という理由で自殺希望者を探したと、のたまいます。

ある時点で急に犯人から面会を打ち切られてしまい、取材は途中で終わってしまいます。

でも、それも犯人を表しているとも言えるでしょう。

何から何まで読中も読後も気分は最悪で、著者の手腕が素晴らしいのだと思い知らされます。