小学生の頃、国語の教科書で狂言を初めて目にしました。
『附子』という、太郎冠者と次郎冠者が活躍する話です。
細部は忘れましたが、落語の『まんじゅう怖い』のような、面白おかしい話だったと記憶しています。
以来、かなり大人になって歌舞伎座で見るまで、ずっと遠ざかっていました。
本来は能の舞台で行われるもので、狂言と能は表裏一体なのだそうです。
本書では狂言を、ストーリーと実際に演じている写真とで、見事に紹介しています。
あたかも見に行っているような。
わたしのような初心者にもわかりやすく書いてくれているのが、とてもありがたいです。