作家である著者の妻は、東京藝大生です。
一般的ではない、藝大の様子や藝大生たちは、秘境とそこに生息している不思議な生き物?と言っても良いくらい変わっていて魅力的です。
本書では、実際の藝大生に取材しながら、面白エピソードをたくさん紹介してくれています。
藝大は美術系の通称美校と、音楽系の音校に分かれます。
前者はおおらかで、力仕事や汚れ仕事で、身なりに気を使わない人が多いです。
後者はコンサートやパーティーがあるため、スーツやジャケット、物凄くハイソな雰囲気です。
試験も独特です。
人を描きなさい。制限時間2日
自分の仮面を作りなさい
装着しなさい。そのときのつぶやきを100字以内で。
学祭もすごいし、進路で就職を選ぶ人がほとんどいないというのも、凄いです。
カオスなエピソードが満載で、変な常識を壊してくれるかも知れません。
楽しくて気が楽になる、良書です。