愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『正しい恨みの晴らし方』中野信子 澤田匡人

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脳科学者の中野信子氏と、心理学者の澤田匡人氏による共著です。

 

人が相手に恨みをもつ仕組みについて、それぞれの視点で解説しています。

恨みは嫉妬や妬みとも密接な関係があります。

そして、羨望とも。

恨みなどはネガティブな感情で、それを忘れないように増幅や回顧してしまう、とても宜しくない状態です。

そうなってしまわないように、また、なってしまったら早めに脱却出来るようにしたいですよね。

しかしなぜ、こんな感情に陥る仕組みが、人に備わっているのか?

それは羨望という感情で、人が、さらには人類が進化するために獲得したのかも知れません。

であるのなら、犬や猫が他の動物や人が何かを食べているのを欲しがるのは、あれも進化の過程ということに?

 

著者は、それらの感情を無理に消し去ろうとせず、上手くコントロール出来れば良いと述べています。

本当にその通りですが、やはり嫉妬や恨みは持ちたくないなぁ、と思ってしまいます。