愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『働く君に伝えたいお金の教養』出口治明

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ライフネット生命を立ち上げた、出口治明氏の著書です。

日本のマネー教育は、とても遅れていると言われています。

と言うよりは、そもそも教育自体がなされていません。

そこで、自主的に勉強する必要があり、様々なその種の著書が出ています。

具体的な方法論を書いてある著書はたくさんあるのですが、本書はそれらとは一線を画しています。

お金は使わなければ意味がない、だから有意義に使いましょう、というのが著者の主張です。

さらにそれだけでなく、ため方や増やし方や保険の掛け方など、そちら方面についても言及されています。

そして、どれも具体的です。

 

本書は、お金の原理原則を伝えたい、という著者の願いで書かれています。

お金の不安を無くして楽しく生きていく。

お金に支配されず、お金を支配する。

これらを目標として読むと良いようです。

『大人のための超スピード勉強法』出口汪

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大人はあまり時間が無い人が多いのではないでしょうか。

仕事と遊びとダラダラする時間を考えたら、とてもじゃないけど、勉強する時間を十分には取れません。

そのため、効率よく勉強することは、大人にとって重要です。

 

追い詰められると頭は冴える

 

毎日勉強をする

 

英文多読の機会を作る

 

自分の言葉で話す

 

知識を使う

 

昨日よりも成長する

 

まずはやること、少なくても続けること、体調や心境を整えること、などが大切なのだとよく分かりました。

そして、自分が正しいことをしていると思えれば、きっと成果がでそうな気がします。

とても勇気づけられる一冊です。

 

過去・今・未来の生活

今週のお題「2020年上半期」

 

今年の前半が終わりました。

現時点で、コロナウイルスの影響を受けていない人は、皆無と言えるでしょう。

仕事を失ったり、入院したり、いわれの無い誹謗中傷を受けたり、場合によっては亡くなってしまった方も、数多くおられます。

 

わたしの場合は、職場の一部門をしばらく休止しました。その分、売り上げが減りました。

しばらく外出しなかったので、家で楽しく過ごせる方法を、前よりたくさん見つけました。

 

前より自由が少ないのは確かなのですが、その範囲でも適応して生活していけることが分かりました。

ひょっとしたら、捕虜生活や無人島生活でも何とかなるか、という気すらしています。

 

ほんとは嫌ですけど。

 

そんなわけで下半期は、なるべく平常運転で過ごせることを願っております。

前と同じ、とは行かないのでしょうけど。

『いきの構造』九鬼周造

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いきとは東洋文化大和民族の特殊な自己表現

 

他の言語のうちに見出されることがない

 

言語のうちには、その民族の文化をよく開始する言葉が存在する

例えばフランス語のコケットリーエスプリがそれである

表現するものが自己を通し、あるものが受け取ることでいきは意味を持つ

いきとは
垢抜けして 諦
張りのある 意気地
色っぽさ  媚態
である。

いきの反対は野暮

いきの例
姿勢を軽く崩す
目、口、頬に緊張と弛緩 流し目
横縞よりも縦縞
ねずみ色、茶色、紺色

武士道の理想主義、仏教の非現実性、これらといきは不離の内的関係にある

『武士道の名言100』新渡戸稲造 野中根太郎

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『武士道』は、新渡戸稲造が、海外に向けて英語で書いた著書です。

本書は、それと日本語訳を抜粋し、と解説を加えたものです。

 

武士道は桜と同じ、日本の土地固有の花です。

 

日本人は平等を好みます。

自分1人が裕福でも、周囲が貧しければ幸せを感じません。

「ならぬものはならぬ」

掟とは必ずしも明文化されているものではありません。

 

高い精神性、世の中を向上させる行動基準があります。

 

命を捨てるほどの行動力


国のために動く義と勇

卑怯ものにならない

 

臆病者にならない

 

不可避なものに対する静かな服従

生に執着せず、死に親しむ

自然や祖先を崇拝する


親への孝行



人を相手にせず、を相手にせよ

 

神社に置いてあるものは鏡

そこに自分の心を写し神を見る
自分の心、神と対話するあらゆる宗教の根底的な統一性

 

読むのみならず実践する

1、人の価値はどれだけ人の為に生きているか

2、地位や名誉、見せかけの成功に惑わない

3、人への思いやりが万物を一体とさせている

4、人ではなく、を相手にして取り組む

優とは正しいことを主張、行動すること

 

優とは生きるべき時に生き、死ぬべき時に死ぬこと

 

仁とは他人を良くする、大切にする、愛と寛容

 

 

仁とは、自分のように他者をいたわること

 

日本人は自然と交わり芸術的に味わう

礼儀作法は、人としての教養を示す高度な文化

 

恥ずかしいと感じることはしない

 

腹が立ったときは、後に生じる面倒を思う

利益を目の前にしたときは、それが正当なものかを思う

 

忠義とは個人は国のために生き、死ななければならなかった

個人、先祖、子孫はみんな一体である

 

悲しみや苦しみを表に出さない

 

自然、国土、人を愛し、それらのために自分を役立たせる

個人は国のために生き、死ななければならなかった

個人、先祖、子孫は皆一体である

 

悲しみや苦しみを表に出さない

 

自然、国土、人を愛し、それらのために自分を役立たせる

 

我是不是我的我

 

切腹とは、命よりも尊く重いものがあることをように示す

 

日本人は辛い時も常に笑顔を作る

 

武士道の考えかたは、ある種激烈で極端に見えます。

そこに美学や粋があるようにも見えます。

また、元々の日本人の良さが、たくさんあるように思えます。

昔の日本には、素晴らしい人がたくさんいました。

ぜひとも見習いたいものですね。

『猫の民話』

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世界の猫が出てくる民話を、たくさん集めている著書です。

日本では、干支の話が有名ですよね。

 

ヨーロッパでは、魔女関連のお話が多いです。

ネズミを取る話が多いのも猫ならではです。

異なる地域でディテールは違っても同じような話が出てくるのは、とても興味深かったです。

 

『全国宿坊ガイド』

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日本全国の、泊まれるお寺を紹介してくれている著書です。

そんなお寺があるんですね。

本書で初めて知りました。

日本を旅すると考えたら、お寺で宿泊というのは、かなり貴重な体験のような気がします。

座禅体験が出来るお寺。

般若心経の書写が出来るお寺。

などなど、普段と違ったことを体験させてくれるお寺は、とても貴重です。

庭や建物や風景も、とても素晴らしいところが揃っています。

旅行するのが楽しみになる一冊です。