愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

半袖たちから

今週のお題「夏物出し」

 

暑い日が出てくると、半袖を着るようになります。

下も薄手のものを履くようになり、さらに丈が短いものに変わって行きます。

それに伴って、今まで来ていた長袖や厚手のものは、しまい込むためにタンスや押し入れの奥の方へ。

それにしても、夏物と冬物は嵩が全然違うのですよね。

夏物を出した場所だけでは冬物は収まりきりません。

この時「いかに自分が要らない服を持っているか」、ということを痛感します。

 

さ、今年も色々と処分しよう!

『淳 それから』土師守

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児童が殺されて、その生首が校門に晒されたという、衝撃的な事件がありました。

さらに恐ろしいことにその犯人は少年で、目的は性的な興奮を得るためという、何とも救われないものです。

本書は被害者である少年の父親と弁護士が著者です。

少年法により過度とも思えるくらいに守られる被害者。

対照的に被害者は名前や顔や住所さえ、ほとんど晒されるような状態です。

 

本書はその父親による著書です。

様々なことを考えさせられます。

『ブッダに学ぶほんとうの禅語』アルボムッレ・スマナサーラ

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莫妄想:妄想しない

 ほとんどの苦しみは妄想による自作自演

 

「誰かがわたしに怒鳴っている」

この理解は妄想

※実際の相手の意図は無関係

その人は空気を振動させている

それが耳に触れたという現象

 

放下着:放っておく(執着しない)

 妄想は執着から生まれる

 自我へ執着が消えたら「誰かが私に怒鳴る」

 これへの怒りは湧かない

 

仏教は全てを捨て去る世界

 

文化や宗教を、その衣装を捨て去ったら、言葉にならない空性の世界がある

 

修行者にとって修行は自然

 

明日死なない保証はない

→今日、不放逸で生きよ

 

殺生をしない

 

料理になったものは食べても良い

 

生きたいと言う存在欲があれば生命は残酷に生きざるを得ない

存在欲を捨てよう

 

1つ公案に正しく答えられるなら、全てに対してそれができるようになる

なぜなら、すべての公案は1つのことを指しているからである

 

政治体制、社会、時代によるローカルがある

その影響外に真理はある

 

俗世間では、善悪の道徳が必要

 

自分の心を観察して汚れないように気づく

「善を行う」のではなく「善そのものになる」

『プレジデント 精神内科、心療内科のウラガ側』

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診療内科、精神科。

現代に生きる人たちにとって、ひょっとしたらお世話になるかも知れない場所です。

大っぴらに調べるのも憚られるし、かと言って辛いのをそのままにしていると、さらに危険な気がします。

そこでこのような雑誌であれば、とっかかりとして非常に良いような気がします。

何より予防が大事ですよね。

『理想の国語教科書』斎藤孝

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文章の内容よりも筆者のパッションを感じることが大切

自分の基準、やり方で学問に取り組めば良い

 

3月11日の時、中国、韓国、アメリカ、ロシアなど世界中から支援が来た

 

文明には「人民独立の気概」が必要

 

判断基準を外に求めるな

自らを軸にして物事を判断しよう

 

単に生きるのではなく「善く生きる」

 

人間は負けるようには作られてはいない

 

愛とは止められず、溢れ出さずにいられないもの

 

古代ギリシャは悲劇も喜劇も盛んであった

 

日本の派手な金やロウ塗りのケバケバしたもの

暗いところで見ると重々しくなる

 

自分で考えだしたアイディアを自分で潰すことを繰り返す

 

人の心はうつろう

正義もまたうつろう

 

ピカソ「うまく描く事は子供の頃からできた、でも、幼児のように描けるにはとても年数がかかった」