『花の慶次』という漫画にもなっているので、そちらでご存知の方も多いかも知れません。ちなみに画は『北斗の拳』を描いた武論尊さん。
戦国時代の末期、圧倒的な強さを持った武人であり、傾奇者である前田慶次。
傾奇者とは、どんな時でも自分の意のままに振舞い、その意地を立て通す人達です。
奇異な服装や派手な振舞いを好みます。
そのために住まいのある金沢を出奔して、京都に行きます。
その時点で、かなり名のある武士であった慶次が出奔するというのは大変なことなのですが、あっさりとやってのけます。
当時の天下人である秀吉に恐れも無く対面し、対等に渡り合います。
度胸だけでは無く、実戦でもべら棒な強さを見せつけます。果たし合いや合戦の場で、多勢の相手にも全く怯まずに蹴散らして行きます。
悪鬼羅刹などという比喩も使われます。
日本国内では狭すぎるのか、朝鮮でも大活躍します。そして、仲間と姫を連れて帰ります。
いつでも何処ででも華があります。
慶次の歌舞いている姿を見て、美しいとは何か、カッコ良いとは何かが分かる気がします。
とにかく痛快な物語です。
元気になりたい人にオススメです。