愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『きれいなお城の怖い話』

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小学生の頃、まんが世界昔で『青ひげ』という話を見たことがあります。

ある城に、青ひげ、と呼ばれる城主が住んでいました。

そこのお城に奉公に行った子どもが、なぜか帰って来ない、ということが続きました。

その結末は、青ひげが子どもたちを惨殺して、地下に死体がたくさんあるというものでした。

そのまんまかい!

こんなものを子ども向けアニメでやるんかい!

確か、そんな感想を持った記憶があります。

さて、本書も同様です。

血を浴びて恍惚の表情を浮かべる婦人。

SMの語源ともなった、サド伯爵の性狂乱。

などなど、目を覆いたくなるようなお話が、目白押しです。

それでもページをめくる手が止まらないのは、人間のサガというものなのかもしれませんね。