『カバチタレ』という法律マンガで、ろくでなしの彼に売り飛ばされる女性の話が出て来たことがあります。
借金の肩代わりをさせられ、孤島の売春宿に住み込みで働かされる。
まさか今の日本に、本当に、そんな所があるのかと、ひどく衝撃を受けました。
本書は恐らくそのモデルになったであろう、渡鹿野島のルポです。
死の危険を負ってまで泳いで逃げようとしたり、捕まって酷い仕置きをされたり、騙されてさらなる借金を背負わされたり。
まさに生き地獄です。
人は本当に欲望のためには、本当に酷いことをします。
つくづくそら恐ろしくなるお話でした。