愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『恋文屋さんのごほうび酒』神楽坂淳

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江戸時代の代書屋さん。

現代では書士さんが、揶揄されてそう呼ばれたりします。

しかし当時はそんな書士業はなく。

本書の主人公は、主に恋文の代書をしています。

艶っぽい話かと思いきや、妙齢の女性である主人公が、一人で美食と美酒を楽しむシーンがある意味メインだったりします。

それはあたかも、かのサラリーマンが一人で『孤高のグルメ』を楽しむ物語を彷彿とさせます。

その描写の細かさは、ほとんど食レポです。

色々な楽しむポイントがある、エンターテイメントな作品です。