愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『大人の男の遊び方』伊集院静

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『大人の男の遊び方』

こんなタイトルの本を書ける著者は、やはり大人の遊び方を知っていて、さらには大人では無い遊び方も知っているのでしょう。

 

お酒を飲む

人と出会う

ゴルフ

賭け事

 

著者はこれらを、それこそ嫌と言うほどやって来たようです。

それらを解説して、良い悪いや大人や一流のものを教えてくれます。

わたし自身は飲酒もゴルフも賭け事もしないのですが、著者の主張はわかる気がします。

そんなこともあるのかな、と。

『大人が作る秘密基地』影山祐樹

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秘密基地

男子なら、もしかしたら昭和の男子なら、いや逆に平成の女子も、一度は作ったのではないでしょうか?

それは森の中だったり、ダンボール素材だったり、自身の部屋の机の下だったり。

ありとあらゆる場所や物が、秘密基地になると言っても過言ではない、かもしれません。

 

本書では、大人がそれらの秘密基地を作った事例を、いくつも紹介しています。

自分が作りたいように作り続けているビル。

木の上のカフェ。

みんなが集まって好きな事を出来るスペース。

自作のキャンピングカー。

 

やはり秘密基地は、自由なのですよね。

作るのも使うのも、ワクワクしている様子が目に浮かびます。

大人だから、大人になっても子どもだから出来ること、なのでしょうね。

見ているこちらも幸せな気分になります。

 

『文豪たちの悪口本』彩図社

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太宰治

中原中也

志賀直哉

などなど、文豪と呼ばれる人たちの悪口を集めたのが、本書です。

弁がたつというのか、表現が豊富と言うのか、なかなかな悪口が書き連ねてあります。

おそらく現代では、これがSNSなどのネット上で繰り広げられるのですよね。

素晴らしい作品を書いた文豪たちも生身の人間なんだと、改めて感じさせられました。

 

『世にも美しい三字熟語』西角けい子

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四文字熟語は数多くあり、すぐにたくさん思い浮かべることが出来ます。

では三字熟語は?

実は今三字熟語を変換してもすぐに出ないくらい、マイナーな存在なようです。

益荒雄

韋駄天

女丈夫

本書ではそれら三字熟語とその解説だけでなく、文学作品で使われている部分の抜粋も紹介しています。

そこが具体例になるのですが、やはり有名作品からなので、とても見事な使い方です。

本書を読んで、三字熟語のファンになりました。

初めて見た、犬がちびるところ

今週のお題「わたしの実家」

 

数年を共に過ごしてから実家を出ることになり、わたしはゴールデンレトリバーと離れて暮らすことになりました。

 

たまに帰省すると、一緒に暮らしていた頃の何倍もの喜びようで、玄関まで出迎えに来てくれました。

 

ある帰省のとき、わたしはふとイタズラを思いつきました。

上着をスッポリとかぶって、首無し人間で玄関を開けてみることにしたのです。

 

玄関を開けると、大喜びで吠えながら尻尾を振り走り寄って来るのが、上着のボタンとボタンの隙間から見えます。

が、…!!

わたしの姿を見た途端に急ブレーキで止まり、キャンキャン、キャン!!

叫び声を上げたかと思ったら、ジョジョジョジョジョー、とオシッコをちびってしまいました。

 

帰る早々に愛犬のオシッコの後始末をしながら、「悪いことをしたな」と、反省しました。

分厚い辞書

今週のお題「買ってよかった2021」

 

分厚い辞書を買いました。

わからないことはスマホで検索すれば早いので、いらないと言えばいらないのですけどね。

 

しかし、調べた語彙の隣をついでに見たり、関連の語彙に進んでいったり、という楽しみがあります。

また、ある程度の十分なレベルで信頼できる情報だろう、という安心もあります。

 

書籍の中では安くない方ですが、買って良かったと思えるものです。

『えっ!そうなの?』平川陽一

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歴史上の人物や出来事の、意外な一面や知られざる部分を紹介してくれているのが本書です。

知っているつもりだったけど別の部分を知ると、今まで知っていたことも、また別の意味に見えてきたりもします。

それにしても、小野小町がそれほど美人ではなかったかも、という説は知らなくても良かった気がします。

知らぬが花、という。