昔の日本には、陰陽師というものがありました。
呪いで人を病気にさせたり、殺したり。
はたまたそれを助けたり。
地面の下に埋めた人形を相手が跨いだら、もはや相手は術にかかってしまう。
護摩を焚いたり、調伏したり。
現代から見ると科学的ではないから信じられない、という見方もあるでしょう。
論理的に考える。
感覚的にわかっているような気がしますが、実は何をもって論理的というか、実は理解出来ていない人は多いはずです。
例えば二つの文章を比べて、どちらが論理的か正当な理由を持って説明できるでしょうか?
本書はどうやって文章を読み解くかを、論理的に解説しています。
説明があり、問題文があり、解答と解説がある、実にわかりやすい作りです。
だから説得力があります。
どの問題もしっかり考える必要があり、かなりの難問もあるように思いますが、それは人それぞれでしょう。
これを終える頃には、それまでよりも賢い読み方が出来る様になっているはずです。
短編小説家による、短編小説の書き方本。
それも著者は短編小説で有名な阿刀田高氏です。
読んでいてわかりやすいのは、著者がもともと人に教えるのが好きだから、のような気がします。
さて、本書を楽しく読むと短編小説が書けるような気もするのですが、やはり素人には難しいのでしょうね。
ゼロから俳句を始めるにはどうすれば良いか?
それを本書では、丁寧に解説しています。
俳句の先生と初学者たちで吟行に。
出来をみんなで話したり先生が添削したり。
歳時記のおすすめなども紹介しています。
俳句って楽しいんだな、そう感じられる著書です。
イケイケの猫2匹と一人暮らしをする著者。
実際にそういう猫を見たことのある人は、本当に感情移入ができるのではないでしょうか。
マンガですが、たまに腕を猫に引っ掻かれた後の写真などが出てきます。
そうです。
猫は元々肉食獣なのだと思い出させてくれる。
そんな名著です。