愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『まんが 世界の歴史2』

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ホメロス叙事詩を読んで、トロイアの遺跡を発掘したシュリーマン

ギリシャ神話の英雄テセウスの物語から、クレタの遺跡をエヴァンスが発掘する。

神話も交えた、数千年にまたがる歴史の話から始まります。

 

ギリシャでは、ポリスが生まれて多くの偉大な哲学者を輩出します。

ペルシアでは、ペルセポリスという世界一の都が出来るほど、国が繁栄します。

北にあるマケドニアアレクサンドロス大王は、ギリシャもペルシアも攻めて、併合します。

しかし、北インドまで遠征したところで帰途につき、その途中で若くしてこの世を去ります。

 

かつてギリシャマケドニアがあった地は、ローマが支配することとなります。

カエサルアントニウスオクタウィアヌス、それにエジプトのクレオパトラを巻き込んで、ローマの派遣争いが続きます。

 

ローマ帝国が続いている時代に、パレスチナイエス・キリストが生まれます。

本人が処刑されてから、多くの殉教者を出した後に、東西ローマ帝国でそれぞれキリスト教の信仰が認められるようになります。

 

それぞれの国や地域で、文明や都市が築かれます。

ギリシャの哲学者であるディオゲネスが、自らをコスモポリタン(世界市民)と呼んだのが、とても印象的でした。

有史以来、人々はずっと権力争いをしています。

コスモポリタンという意識を多くの人が持てたら、もっと良い世の中になるような気がします。