愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『教養としての世界史の読み方』本村凌二 PHP

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西洋における君主はリーダーだが、独裁までの権利ははない

 

新大陸のじゃがいも、とうもろこしによりヨーロッパの人口は激増した

 

アフリカ(リビア)出身でローマ皇帝になった人もいる

 

民主制は悪くするとポピュリズムになる

 

ローマ人は宗教的誠実さがあった

 

ローマの民衆は皇帝を見て思うところグラフィティ(落書き)にした

 

インフラを富裕層が作る→名前がついたり、石碑が残った

メンテナンスは地味だからやらない

インフラが老朽化してダメになってしまった

 

「父祖の遺風」=祖先の名誉

それに恥じないように生きる

 

名誉挽回、汚名返上と言う考え方がある

 

ローマは「寛容」で帝国なり「傲慢」で滅んだ

ガンジー:明日死ぬと思って生きよう。
    永遠に生きると思って学ぼう。

 

ソクラテスプラトンギリシャ哲学

ゾロアスター

旧約聖書のエレミアなどの預言者

釈迦

孔子老子

これらはたった2 〜300年の間に一斉に現れた

文字、一神教、貨幣の誕生と関連があるのではないか
唐や元は民族を問わず取り入れ栄えた

 

日本の東アジア研究はトップレベル、中国史共産党下の中国よりも研究が進んでいる

 

気候変動が起きると、良い場所に民族移動が起きる

 

世界史では多くの民族移動がある

日本のような国は珍しい

 

現在ヨーロッパに来ている難民はほぼイスラム

一気に流入すると、文化や価値観が変わることを受け入れる人たちが恐れている

 

寛容なローマ人がキリスト教を弾圧したのは、キリスト教が「他の神は偽物だ」と主張したため

 

ウクライナには1000年前からロシアが後から来た民族だと言う考えがある

 

 2分身:心の中に「自分」と「神」とがいる

3000年よりも前の人はこうして神の声を当たり前に聞いていた

 

脳梗塞失語症になったが、歌は歌えるという症例がいる

 

一神教は他の神が存在すると許容できない

 

弱者救済は「旧約」「新訳」「コーラン」それぞれにある

 

ローマは欧米人のルーツと言う意識がある

ローマ的理念

 

人類全体が次の段階に行けば平和が出現する

平和憲法を日本だけが掲げていててもダメ

 

SPQRローマ帝国の名称

ローマの貴族と民衆の頭文字

 

中国では都市と農村で戸籍が区別されている

都市への移住は許されていない

日中韓の戦中資料集めはうまくいかない

韓国では世論に迎合することしか研究者は言えない

中国は共産党に迎合することしか研究者は言えない

 

中国は農村を都市部の植民地のようにしている

この政策は世界でも歴史上でもはじめての試み

 

モラルが低下するとともに人々が必要以上に優しくなっていく

果たして人は賢くなっているのか?
世の中は良くなっているのか?
歴史や地理を見ると、どうやらそれらは懐疑的に見ざるを得ない、という気になります。
その挙句に今は持続不可能な未来を目指さなくてはならないほど、持続不可能になってしまっているのですよね。