愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

ベネツィア

今週のお題「好きな街」

 

イタリアを周遊する旅行中にベネツィアに行きました。

小さな船に揺られて。

着いたのは夜でもはや暗くなっていたので、何となく心細いような、それでいてウキウキするような感覚で、気持ちは泡立っていました。

昔は教会として使用されていたというホテルは、天井が高くて物凄くキレイでした。

神職に携わる人がこんなに贅沢な所で暮らして良いのだろうか?という疑問も湧いてくるくらい、素晴らしい所です。

 

翌日はガイドさんに案内されて、市内を周遊しました。

広場の地面が濡れているのは雨のせいではなく、年々上がってきている海水によるのだそうです。

このまま行くと、いずれベネツィアは海に水没してしまうのだとか。

限りのある都市を見られるのはとても幸運なことだと言われました。 

街の中を小さな水路があちこち流れています。

水路というか海にそのまま建っているように見える建物もあり、水の街というよりは水に街を作ったのだとも思えてきます。

路地も多くあります。

それらはかなり細かく複雑に入り組んでいて、昼間でも建物により影になり、やや薄暗いような場所もあります。

色々なお店がありますが、中でも仮面の店が目立ちます。

舞踏会などで使うような、目の周囲を覆う煌びやかなものです。

これがベネツィアの特産品なのだそうです。

薄暗い路地にそれらの仮面が並ぶ様子は、まさに異国に来たのだと感じさせられました。