2022-12-20 『チベット問題』山際素男 共産党の中国に攻め取られたチベット。 そこには原初の仏教を脈々と受け継いだ人たちが、苦しめられながら暮らしています。 宗教的な指導者であり、国家元首でもある、ダライ・ラマ師との対談から本書は始まって行きます。 師は数十年前にやはり中国共産党により生命の危機にさらされ、亡命を余儀なくされました。 そして現在に至るまで、帰国は叶っていません。 本書ではさらにその他の高僧とも対談して、その内容を紹介しています。 自国や人や宗教や平和を考えるときに、実に様々な観点で見る必要があると、本書は教えてくれています。