憑神:現代の精神医学で(潜在意識()と呼ばれるもの。
アイヌの世界観では、人とその他が対等に交流する社会
ウエペケレ:散文説話
ユカラ: 英雄叙事詩
カムイユカラ:神謡 メロディにのせて、歌うように語られる
他
どれもカムイ視点で語られるお話
アイヌ(人間)とカムイ(環境全て)が適切な関係を持ち、それを崩さないのが最も幸福に生きる方法。
→ SDGs
お酒やイナウ(木幣)をカムイは最も喜ぶ。
→米や麹は和人から交易で入手、アイヌはクマやシカの毛皮を渡した
チャランケ(談判):揉め事は、双方の雄弁な人同士が話し合い決着をつけた。
シカやサケなど群れる動物はあまりカムイ扱いされない。
人間とカムイは対等、ひどいことをすると畑が枯れるなどの仕返しがある
カムイも人間にいたずらをすると罰が与えられる。
カムイにも格がある。
熊>オオカミ>フクロウ
口承の物語はストーリーが決まっている
あとはその場の即興
→毎回異なるのが普通
フォーミュラ「常套句」:この場面ではこれ、という決まり文句
フォーミュラをたくさん知っていれば、多くの物語に応用が出来る
「サケヘ」:リフレインの句、直訳するとメロディ部分のこと、主人公を表す場合もある
ハン→小さな鳥
フンパクパク→雷
アテヤテンナ→火
他でのヤーレンソーランやエンヤーコラヤーなどと似ている
「銀の滴降る降るまわりに」
カムイは精神の良い人に獲物として訪れ、悪い人からは隠れる。
神窓:アイヌの家の上部に開けられた窓、玄関の反対にある。カムイはそこから入る。
カムイの魂は人と同じ姿をしている。
ニッパ:狩りがうまくカムイに好かれ豊かに暮らす立派な人
「お金持ち」と訳されるがニュアンスは少し違う。
アイヌと和人は対等に交易していたが、江戸時代にそれが変化した。
明治以降、和人が北海道に大量に流入した。
サケや鹿猟の禁止、タトゥー、ピアスの禁止
→アイヌ文化の破壊
同化論:アイヌの人々が文化を捨て、和人として生きていくのが良いと言う考え
当時は多くの人がそう考えていた
アイヌという存在を認識してくれる人たちに「神謡集」を読んでほしい。
アイヌ語は、日本語とも外国語とも言い表せない。
サンカ:山奥や河原に住み、漁や竹細工を生業としていた。
木地師:山で木を切り、木工して、なくなると別の山へ移動していた
和人への同化ではなく「アイヌ」として、現代社会で活躍するつよい人たちの出現を望んだ。
知里幸恵はそれを願っていた。
→今まさにそれが実現しつつある。