愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『日本国記』百田尚樹

「自然界の全てに神が宿る」という日本独特の信仰文化がある

 

369年に新羅と戦い、百済を従属させた

391〜404年に朝鮮半島の南半分まで進出した

 

古墳は、世界最大級の墓

 

天皇万世一系の「世界最古の王朝」

 

日出処の天子、書を日没する処の天子に致す、恙きや」

天子を名乗ったことに、随皇帝は激怒

→次は「天皇」という言葉を用いて対等だと示した

 

 660年唐・新羅VS百済百済滅亡

663年日本が百済再興ため白村江の戦い→大敗

 

平安時代:かな文字の発明

その頃には女性が和歌を詠み、文学作品を表していた

死者が「祟る」と言う考えは、日本人特有

 

818年から1156年まで、制度として死刑は廃止

死刑宣告で自身が穢れることを恐れた

たたりを恐れた

 

崇徳天皇は日本最大の怨霊とされている

 

源平合戦は武士同士の戦い、市民は巻き添えになっていない。

 

親鸞は妻帯肉食を公言した僧

それまでは多くの僧が隠れてそれをしていた

 

沖縄=琉球

正史では頼朝の叔父である源為朝が始祖

民族・言語ともに由来は日本

 

織田信長の行った皆殺しは日本史上初

ただし、対象とされたのは一向宗などの宗教者に限られた

 

16世紀のキリスト教徒(宣教師)から見た日本人

親しみやすく、名誉重んじ、盗みを憎む

庶民の識字率、武器携行率は世界中でも高かった

禅宗の僧侶たちは理知的で、なかなか論破できなかった

 

「スペイン国王はキリスト教により、その土地の民を国に忠誠を持たないものに変えてから、武力征服する」

秀吉がこの情報をつかみ、キリスト教を禁じた

 

江戸の修学率は、70〜80%

 

「犬のお伊勢参り」人に代わって犬が首にお布施を下げて、伊勢に行って帰ってくる。

 

自給率100%の国は飢饉になると餓死の可能性が高い。

 

「目安箱」は、近代先進国でも画期的

 

「辞世の句」は、日本独特の文化

 

ペリー前50年ほど、その日を予想されていたが何も対策しなかった。

→縁起でもないと言う「言霊主義」

 

日本は古来より太陽を神聖視してきた。

平氏の旗:白地に金丸

源氏の端:白地に赤丸

 

江戸時代に小笠原諸島を日本の領土として、欧米に認めさせた

 

幕末から明治に来日した人々は、日本人の正直・誠実に感銘を受けた。

 

ヒスマルクから日本へアドバイス

国際法を大国は、自国に有利なの場合に守る。不利なら軍事力に訴える。だから、日本はつよい国になるのが必要だ」

 

1875年 千島列島をすべて日本が共有すると言う条約が結ばれた。

 

平安貴族は「武」を「穢れ」として忌み嫌った。

「平和」を称えるだけの信仰を持つような現状は、それに近いのではないか

 

2010年尖閣日本領海内では海保船に体当たりした船長を、民主党は超法規的に釈放した

 

もちろん世界平和や全ての人々が平等にある、というのが正しく理想ではあります。

ただし、それは全ての人々がそう信じてそのために行動するのでなければ、ただただ功利主義者を利してしまうことになりかねません。

日本人は日本のことを知らなければならない。

それはどの国の人でも、自国を知っておいた方が良いのと同様です。

また、その国のために先人がどれだけ偉大なことをして来たかも、押さえておきたいところです。

日本は生きている日本人だけのものではない。

生まれてくる日本人だけのものでもない。

亡くなった先人たちのものでもあるのです。