戦時中は大阪にもあったのですよね、当たり前ですけど。
実際に経験していない世代にはわかりませんが、とても暗い時代だったと想像していました。
大本営の発表で戦勝ムードの時は、ある種の明るさはあったのでしょうけど。
それでもやはり、徴兵や死と背中合わせの日常であれば、底抜けの明るさは無いような。
しかし大阪だからなのか、それとも性格なのか、爽快な明るさが本書にはあります。
今とは違うけど、その中でも人は懸命に生きていた。
暗くなっても仕方がない。
そんな風に思わされました。
楽しいから、人は生きていけるのかも知れませんね。