愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『高等科修身 男子用』高須克弥 解説

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戦後より前に使用されていた、教科書です。

日本は敗戦しました。

それに伴い、戦勝国から様々な干渉を受けました。

その狙いは、彼の国にとって安全な国にすることです。

学ぶ教科や教科書も、かなりの変更を強いられました。

修身は今はありません。

 

本書は今でいう、道徳に近いような教科である、修身の教科書です。

これは、物事の善悪正邪をわきまえたり、自己のアイデンティティを確立したり、考え方の指標となったりと、ほとんど人間の根幹に関わる部分に触れるものです。

 

今から読むと、戦時中だから時代にそぐわない部分はあります。

だから、そのような時代背景を考えながら読むべきでしょう。

きっと戦前はまた、内容が少し違っているはずだから。

それでも、当時の日本人に触れられる気がして、本書はとても興味深いです。