もう数十年早く生まれていたら、私たちは戦争に巻き込まれていたのですよね。
本書では、兵士として南方の島に行った人たちの、実に悲惨な有り様が描かれています。
一般市民として生活していたはずなのに、故郷を離れて縁もゆかりも無い土地に行かなければならない。
そこでの生活は不便で、職業軍人から理不尽に殴られ、命令される。
その際たるものが、タイトルの玉砕せよ!です。
実に丁寧に書き込まれた絵と、9割は実話だというリアリティ。
これが少し上の世代のご先祖たちなのだと思うと、とても胸が痛みます。