現代の日本は、経済という枠組みの中で生活が成り立っています。
そして経済とお金は切っても切れない関係にあります。
経済は合理的に行動していけば、得をして生活していくことができますが、人は時として不合理な行動をとってしまいます。
本書は、経済をわかりやすく面白く理解し、視野を広げてよりよい生活をしていくための一助として書かれています。
行動経済学と言うものがあります。
これは従来の経済学ではうまく説明できなかった社会現象や人間の行動を解明する学問です。
これを見ていくと、人はどのようなときに、どういった理由で非合理な行動をするのかが、よくわかります。
1、目先の利益を保護しますが、損失があるとそれを回避するためにリスクを取ります
2、値段が高い中位低いの3つメニューがあるときは、たいてい中位を選びます。
3、同じことを言っていても、ポジティブなメッセージとネガティブなメッセージがあれば、それぞれ行動を促される率が変わります
4、その時にかかっている音楽やメニュー映る色で消費行動が変わります
ちなみに赤魅力的に映るので、身に付けるのはオススメです。
冷凍食品は週に1度半額セールを行うことが多いです。
なぜそんなことができるのかと言うと、真の冷凍食品は半額以下が希望小売価格だからだ、と考えられます。
商売は原価率の低いものが利益を上げやすいです。1000円で商品を売る場合、原価が500円のものより100円物の方が儲かると言う事です。
100円ショップや立ち飲み屋が儲かるのは、原価率もかなり低い商品を入れて、壁の原価率を下げているためです。
食べ放題や飲み放題も同じです。またビュッフェ形式のお店では、お客さんに料理を自ら取りに行かせることで、店員さんの数を減らして人件費を下げると言うこともしています。
車の保持するは、かなりの経費がかかるため、田舎で交通手段が無い場合以外は不利です。
アパート経営や持ち家も、合理的ではありません。
知っておいた方が良い事実を、かなりたくさん書いてくれています。
これらのうちで自身が実行出来そうな物を採用すると、より良い生活になりそうです。
何も考えなければ不合理に動くのが人間なのだ、という事が良く分かりました。