ケニアは一年を通して丁度良い気候です。
首都のナイロビでは近代的なビルが立ち並び、文化的な生活を送っています。
物を知らないって恐ろしいですね。私には、サバンナの草原しか、ケニアのイメージがありませんでした。
ライオン、ゾウ、キリン、シマウマ。
典型的な人のイメージは、本書のタイトルのようなマサイ族だったりします。
まあ、アフリカの有名なサッカー選手を考えたら、そんなイメージは間違いだと分かった筈ではありますが。
著者は添乗員として、ケニアを訪れます。
そして永住することになるのですが、その1番の理由に、涼しくて過ごしやすい事を挙げています。
湿度が低いためカラッとしていて、気温もそこまで上がらないそうです。
ケニアの都市で暮らす人々には、多種多様な部族がいます。
その中で、マサイ族はかなりの少数派です。
彼らは、髪を土で赤く染め、土で作った家に暮らし、ビーズのような物で作ったネックレスをして、戦士は槍と盾を持ち、ライオンを狩ったりします。
これはかなり驚いたのですが、そんな彼らにも携帯電話は必需品となっているのだそうです。
本当に意外でびっくりしましたが、サバンナでサバイバルをするために必需品なのだと聞くと、それもそうだと、妙に納得してしまいます。
ちなみに、身体の装飾品もかなり輸入品を使っているので、携帯電話だけが特異な物という訳では無いようです。
さて、著者はマサイの戦士に恋をします。
一人前の戦士になるための儀式を行っている、彼を見ている時に、です。
果たして、日本の女性とマサイの男性がどのように出会い、どのように惹かれ合い、結婚をするのか。
タイトルを読んだ時は想像がつきませんでしたが、本書を読むと納得です。
ライオンのよう倒せる男性は、間違い無く魅力的でしょう。
出会いが無い、と嘆いている年頃の皆さんに、是非とも読んでいただきたい作品です。
世界中を探したら、素敵な人はいくらでも居ます。