RPGが好きでかなりの種類をしました。
また、ファンタジーと言われるジャンルも好きで、ある程度の本を読みました。
有名なところだと『指輪物語』、『ホビット』、『ハリー・ポッター』などです。
これらには、空想上の生物が、次から次へと登場します。
本書ではそんな伝説の生物を、なんと272体収録していて、こちらも次から次へと紹介して行ってくれます。
1ページ文章で1ページイラストという構成です。途中から文章だけになりますが、その分たくさん紹介してくれているのだと思うと、それほど気にはなりません。
ドラゴン、スフィンクス、鬼などのメジャーどころは、誰もが知っているはずですが、改めてみるとなかなか不思議な生き物です。
『長靴をはいた猫』に出てくる猫は、ケット・シーという猫の妖精だったり、『アラジンと魔法のランプ』に登場する魔人は、炎の化身である精霊だという事も教えてくれます。
神話も伝説の生物の宝庫です。
日本の神話では、ヤマタノオロチや神の使いであるヤタガラスなどが紹介されています。
ギリシャ神話はなかなか良いです。
ヒュドラ、ケルベロス、ケンタウロス、ミノタウロス、ペガサスなどなど、枚挙に暇がありません。
これらは、他の物語にも良く登場します。
インド神話に出てくるハヌマーンがモデルとなって『西遊記』で孫悟空として活躍している説も出てきます。
最も有名な『聖書』にも、様々な生物が出てきます。
サタン、アスタロト、ベルゼブブなどは、そう言えばそうかも、と思えます。
しかし、バハムートの姿を見たイエス・キリストが卒倒したという話には、本当にびっくりしました。
今まで持っていた聖書のイメージが、大分変わります。
ファンタジー好きな人には、お手軽に読めて丁度良い作品です。
それぞれの記載も短いので、読書嫌いのお子さんにも、楽しく読んでもらえそうでオススメです。