愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『出合い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本を勧めまくった1年考えのこと』花田菜々子

 

 

 

出合い系サイトの利用経験は、まだありません。

どんな物かは何となく想像していました。

しかし、出合い系にも色々な物があると、教えてもらいました。

 

主人公は旦那と別居を始めて、これから離婚の話を詰めていくところです。

子どもはおらず、個性的な本屋さんの店長さんとして、働いています。

当初は職場でやりたい仕事を出来ていましたが、企業の方針が自分のやりたい仕事とは違ってきています。

 

そんな時に、Xという出合い系サイトに登録する、という行動に出ます。

もともと主人公は、フェイスブックもしたことが無いくらいで、かなり思い切ったようです。

 

Xでやり取りをして待ち合わせ、30分お話をするというシステムです。

こちらのサイトは男女の出会い、と言うわけではありません。

同性同士だったり男女だったりしても、楽しい時間を過ごしたり素敵な人と単純に知り合うというコンセプトのものです。

 

ここで本が好きな主人公は、お話した人に合う本を紹介する、という試みを始めます。

最初こそ男女関係が目的の変な人と会ってしまいますが、コツを掴むとちゃんとした人と出会い、目的である本の紹介も良い調子ですすんで行きます。

 

良い出会いがあり、世界が広がっていった主人公は、新しい生活や仕事に踏み出して行きます。

本当に自分が好きな仕事をして、幸せに。

 

読了して、何かを始めたくなりました。

現状を変えたい人のヒントだったり、勇気だったりを与えられる本です。