瀬戸内寂聴さん。
瀬戸内晴美という優れた作家さんであり、旦那さんとお子さんを残して家を飛び出す情熱家であり、そして現在は出家して住職として説法などをしています。
本書は、その説法を文字に起こしてまとめたものです。
お寺は地方にあるのですが、全国から寂聴さんの説法を聞きに多くの人がやって来ます。
寂聴さんは、その方たちを労ったりしつつ、説法を始めて行きます。
お坊さんなので仏教がベースになってはいますが、解釈の仕方が独特だったりします。
説法だけど、笑うところがたくさんあります。
途中で遠藤周作さんも出てきます。
キリスト教徒です。
それでも良いんです。
読むだけでも、元気になれます。
遠くから説法を聞きに行く人の気持ちが分かる気がします。