愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『知識ゼロからの近代絵画入門』山田五郎

f:id:kazuyoshisan:20191224163340j:image

本書では、近代の絵画、すなわちルネサンスよりも後の絵画を、解説しています。

著者は山田五郎

博識なのは存じていましたが、仕事柄、絵画が専門なのですね。

本書の経歴で初めて知りました。

 

近代絵画で大きく以前と変わったのは、宗教画では無いものがたくさん出てきたことです。

また、写真の登場による変化もあります。

それ以前のように写実的な絵画には、そこまでの価値が無くなってしまいました。

そこで、空想上の絵画であったり、実際には無いものを描いたりする手法が出てきます。

最終的には、絵画の枠を超えて、作品を発表する芸術家も現れました。

その過程で、ヘタウマな画家がいたり、不思議な絵画が発表されたりしたようです。

 

なぜ、そのように描いているか?を理解すると、難解な絵画を見ても何かを感じとれる気がしました。

これから美術館に行くのが楽しみになりました。