愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『100分de名著 果てしなき不条理との闘い ペスト』アルベール・カミュ 中条省平

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現在のコロナウイルスが蔓延している状況は、本書と近いものがあるようです。

気持ちをどう持つか?振る舞うか?それらのヒントになる著書と言えそうです。

 

カミュは暴力や殺人に、否、と言い続けた

 

世界は不条理である、人が不条理でも良いのか?

 

神に頼ってしまうと、人間の責任はなくなる

 

言わなければわからない

 

絶望になれる事は、絶望そのものよりも悪い

 

すべてを、否定しないこと、から始める

 

常に弱者の立場に立つ

 

忘れない

 

不条理の中でも自分にできることをする

 

人間は生まれながらの死刑囚

 

天災がある限り人は自由になれない

 

全ては不条理だという考えは、旧約聖書の神に通じる部分があるように思います。

だからと言って捨て鉢にならず、出来る努力をする。

どんな天災があっても。

これらを読んでいて、昔の日本人の姿が思い浮かんで来ました。

我々も見習いたいですね。

希望を捨てずに、明るく正しく生きられたら。