愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『100分de名著 カラマーゾフの兄弟』ドストエフスキー 亀山郁夫

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名作中の名作と言われているカラマーゾフの兄弟

長くて読みにくいので、なかなかラストまで辿り着けない人は多いです。

今回は名著シリーズで取り上げてくれているので、まずはそれからです。

 

ドストエフスキーは17歳の時殺人事件で父を失った

28歳で逮捕され死刑判決を受けた

恩赦で助かるが、生涯にわたり権力から干渉された

 

自伝層、物語層、歴史層、象徴層の交差する話と読み取ることができる

 

書かれずに終わった(第二の小説)がある

 

アリョーシャは誰よりもリアリスト

 

ドミトリー:美

イワン:真

アリョーシャ:善

美と真+善にわけた

 

何が1番重い罪だ

1つは父殺し、もう一つは兄弟殺しです

 

ぺチャーチ:焼きごて、去勢

 

スコプレーニエ:去勢、蓄財

 

カラマーゾフは(女好きな男たち)と言う見方が可能

 

志があるから人は傷つく

 

お金持ちほど世界で強い人たちはいない

 

ひどい現実に怒るのが人間的な態度

 

大審問官:精神よりも飢えの充足が大事

 

大審問官:1人だけではなく社会を根本から変えるべき

そのためには少数は犠牲になっても良い

 

人は裁き手になりえない

もしかして、自分こそもっと悪い人間なのではないか

 

人の生殺与奪権を持つ→驕りの極み

 

黙過:不幸や苦難を見て見ぬふりをすること

 

どうして神は大事な時に何もしないのか

 

母成から遠ざけられて回復するには無私の愛に包まれるか、Mになるか

 

ある一線を超えると人間は終わりだ

 

思うだけでも罪

 

神は罰したいと思うものからまず理性を奪う

 

(無神論)と言う信仰

 

奢りを捨てなさい

 

こうしてみても、珠玉の言葉とキャラクターが満載です。

実際に読むのが楽しみになりました。