お金儲けのうまいヤクザ、それも経済に強くて合法や非合法で荒稼ぎをする者を、経済ヤクザと呼びます。
本書では、それらのヤクザがどのようにして生まれたかなどを実際にそう呼ばれたヤクザの実例などを出して、紹介しています。
最も大物の経済ヤクザと言えば、宅見勝氏です。
五代目山口組の若頭として君臨しました。
しかし志半ばで射殺されてしまいます。
著者の見解では、三代目田岡一雄氏も経済ヤクザと呼べるようです。この分析はとても興味深いです。
確かに親分の死などで危機的な状況の山口組を救ったのは、武力だけでなく経済力によるところも大きかったはずです。
経済ヤクザは裏だけでなく、表の仕事もしている場合が多いです。
そちらが上手く行くのなら、それだけにすれば良いのに。
そう考えるのは、自分がヤクザではないからなのでしょうね。