数多くの有名な俳句も収められています。
古池や蛙飛び込む水の音
(古池)より(蛙飛び込む水の音)が先作られている
古池は現実の音に対して空想をつけたした部分
心の世界を詠んだ事は画期的
歌まくら:以前の歌から想像で次の歌人が詠み、積み重ねられてきた
架空の名所、実際にはない場所もある
霧に隠れて見えない富士山を詠む
かえって雄大さが表現される
閑けさや岩にしみいる蝉の声
現実の静かさではなく、宇宙の閑けさのこと
見るのではなく全身全霊で感じる
身を投じる
行きゆきてたふれ伏とも萩の原
現実に託して心の世界を読む
不易流行
宇宙は絶えず変化しながら実は不変
(かるみ)重くて辛い現実を微笑で軽々と生きる
はまぐりの ふたみに わかれ行秋ぞ
写実と空想とがうまく合わさって、素晴らしい世界が表現される。
それが松尾芭蕉の俳句の世界だったようです。
それで現実をも超えた物が作られていく。
それが芸術と言えるのではないでしょうか。