愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

最後の恋

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最近はもっぱらビジネス書ばかり読んでいたので、久しぶりに読んだ小説です。

様々な作家さんによる短編集。

 

老夫婦が、実は小さい頃から運命的な出会いをしていたと言う話。

高校生の元気な男の子とシャイで大人びた女の子との、不器用で切ない恋愛の話。

家族から反対されて、世間的な幸せは手に入れられないとわかっている男女の話。

数日後に同棲している部屋から出て行くため、荷物の整理をしている男女の話。

過去の恋愛で立ち直るのが難しいほどの傷を負ったそれぞれの男女が、出会って惹かれあっていく話。

などなど。

 

恋愛ってどうしてこんなに切ないのでしょうね。

これらの話に出てくる男女のような、命をかけた恋愛を私はしたことがありません。

しかし、これを読んでいて、ウチの妻と結婚するときのことを思い出しました。

 

当時東京に住んでいた私は、北海道にいる妻とご両親と祖父母に、結婚の了解を得るためのご挨拶に伺いました。

妻を溺愛していたお祖母様は、遠い所には行かせたくないため、絶対に反対だとおっしゃっていたそうです。

そのため、ご挨拶に行くのがとても気が重かったのを覚えています。

しかし実際に会ってみると、お祖母様は労いの言葉をかけてくれて、孫をよろしくお願いします、とまで仰って下さいました。

とてもありがたく有難くてホッとしつつ、妻を必ず幸せにしたいと思いました。

 

これが最後の恋、私の場合です。

妻が幸せだと思ってくれていると良いのですけどね。

本人に、恥ずかしくてなかなか聞けません。

 

 

 

メンバーのメンディー

山口達也さんって、メンバーって名前だったんだ!」

スマホを見ていた妻が、急に大きな声をあげました。

どうやら、今話題となっているニュースを見ていたようです。TOKIOのメンバーの山口達也さんが、事件を起こしてしまったと言うものです。

通常だと容疑者と言う言葉を使うのでしょうけど、職業柄イメージが大切なため、このような言い回しになっているのだと思います。

メンバーって、確かに聞きなれないし、よくわからない名称ではあります。

しかし、「こういう事件を起こしたら、隠してた本名までわかってしまうんだね」と勘違いする、ウチの妻。

 

山口メンバー達也

関口メンディー

 

みたいなことだと思ったらしいです。

普段しっかりしていてとても頼りになる妻なのですが、たまにこういったホームランを飛ばししてくれるので、とても楽しいです。

 

ちなみに新聞には山口達也容疑者とあっさり書いていました。

 

同じものを見て同じ音を聞いているのに

西加奈子さんの文章で、ある若い年代の頃はオノマトペで溢れていた、というような物がありました。

ガラガラ、さらさら、ツンツン、グワーッ。

確かに自分にも覚えがあります。

北海道に住んでいた、学生の頃です。

キャンプで横になって夜空を眺めていたときに、ヒューッと言う音とともに流れ星が流れていったこと。

たまに行くカフェの店員さんはツンツンしていたし、冬は雪がしんしんと降っていました。

雪が降っていなくて人も歩いていない夜は、キーーーーーンといつまでも耳の中で、清潔で冷たい音が鳴り響いていました。

 

大人になった私たちは、しんしんと降る雪の音を聞いてはいても、もったいない事に聞き流しているのかも知れません。

ソロリソロリと歩いている猫の足音も、ペキペキという足元の小枝が折れる音も。

 

たった今私から出たくしゃみの音は、iPhoneのシャッター音と全く同じでした。

これが良いことなのか悪いことなのかは良く分かりません。

オシャレ過ぎるのも困りものかも

先日、とても素敵な雰囲気のお店に行きました。

食べ物も飲み物も美味しく、緩やかで優雅な時間を過ごしました。

さて、そんなに素敵なお店ですが、1つだけ困ってしまったことがありました。

それはトイレがおしゃれすぎたことです。

 

お店はトイレの中も素敵な雰囲気でした。

壁や床がキレイなだけでなく、照明も明るすぎず暗すぎず、ふわふわとした心地よいBGMが流れていました。

さらには便座までシャープなデザインで、トイレの時間さえも良い気分で過ごせました。

さて、用事を済ませて水を流そうとした時です。

どうやって水を流すかがわからなかったのです。

 

苦労すること数分。

ようやく便座の横に、流すボタンが付いているのを発見いたしました。

あまりに洗練された便座の為、ボタンがおしゃれな丸い形で緑のライトで光っちゃっていました。

ひょっとしたら、それで目立たせるようにしている親切設計なのかもしれないですけどね。

私の目にはデザインの一部として写っていたのかもしれません。

見えているのに見つからなかったので。

 

しかし今回のことで、おしゃれなトイレのことがわかった気がします。

また 1つ大人になれました。

 

 

 

 

受刑者の出所

「出所者の現実」と言うルポを読みました。

それによると受刑者の報奨金は時給5円から10円。数年間受刑して出所時には数万円の所持金のみになるそうです。

 

受刑者は幼少期にきちんとした教育を受けられなかった人が多いそうです。

そのため、学力が低かったり資格や働くための能力を欠いています。

そんな人たちだから、犯罪を犯してしまう。

そして、捕まってしまう。

出所した後に受け入れてくれる人がいなければ、再犯を犯して捕まってしまう人も多い。

 

そもそも働けなくて犯罪を犯して捕まってしまう人たちなので、数万円の所持金では再起するのは難しいかも知れません。

底なし沼にはまっている人を見るようで、暗たんたる気持ちになりました。

 

 

 

 

ほぼほぼなんて95%言わない

違和感を覚えています。

ここ数年で耳にするようになった言葉。

 

「ほぼほぼ」

 

話し言葉だと思うので、こうして文字にするとさらに強めの違和感が。

元来ほぼ、と言っていたところをほぼほぼと言っているようです。

ほぼと違うのは意味がもう少し強いという事らしいのですが。

ほぼ   → 95%

ほぼほぼ → 99%

ある資料では、上記のようなイメージだと解説されていました。

 

宿題は、ほぼ終わった / 宿題は、ほぼほぼ終わった

ほぼ勝ったも同然   / ほぼほぼ勝ったも同然

ほぼ治っている    / ほぼほぼ治っている

ほぼ白        / ほぼほぼ白

 

違いが分かりません。

ほぼの意味が完全(100%)に少し欠けるけど、かなりそれに近い状態の事です。

なのでほぼを強く言う必要がそもそも無いような気がするのですよね。

リズム的になんとなく言いたくなるのは分かるのですが。

 

そんなわけで私は、ほぼほぼとは、絶対に言わない事に決めています。

いや、絶対はなかなか無いので、ほぼ言わないというのが正しいのでしょうね。

離れてから一ヵ月

逢えなくなってからもう一ヵ月。

とても辛いけど、全て私のせいなのですよね。

あの時私が軽はずみに一歩足を踏み出してしまったから。

簡単には癒えない傷を負ってしまった。

私が踏みとどまっていたら、こんな事にはならなかったかも知れない。

でも、あの時はああするしかなかった。

そして私はその選択に後悔はしていない。

傍から見たら「もっと自分を大切にして」と言われてしまうのだとしても。

 

さて、フットサルの大会でボールを競り合って相手に足を蹴られて怪我をして、一ヵ月が経ちます。

早く治らないかなぁ、と思いながら日々養生しております。

やはり好きなんですよね、フットサル。

先ずはしっかり治して、怪我なく楽しめるようにしたいです!