愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

より

今週のお題「今月の目標」

 

高校時代の同級生に、「より」という名前の知人がいました。

丁度その頃「ヨリが跳ぶ」という、バレーボール漫画が連載されていて、その主人公の名前もよりちゃんでした。

 

目標を意識したら、今よりよくなることかなぁ、とぼんやり考えた時に、「より」を思い出しました。

当時は気づかなかったけど、とても素敵な名前じゃないですか!

『何があっても、君たちを守る』

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あしなが育英会という組織をご存知でしょうか?

交通事故などで親御さんを失った子供たちを手助けする基金です。

タイトルの言葉は、その育英会会長からの子供たちに向けた言葉です。

 

援助を受けた子どもたちの手記がたくさん紹介されています。

ずっと続くと思っていた日常が、ある日突然終わってしまう。

これは本当に大変なことです。

世の中は無常なので、あり得ることではあるのですけど。

しかし子どもにとって過酷なのは確かです。

そんな時に見知らぬ大人が手を差し伸べてくるのは、とても救いになるようです。

育英会に寄付している多くのあしながさんは、裕福ではなく普通の収入で、その中から費用を捻出しているのだそうです。

『わけあって絶滅しました。』

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地球が出来てから相当な年月が経ち、それから生命が誕生し、それに多様性が出て、多くの種が現れては消えていきました。

本書では、それらの絶滅した種とその理由を紹介してくれています。

体が大きすぎて絶滅。

食べ物が無くなって絶滅。

気候の変化についていけなくて絶滅。

悲哀だけでなくおかしみを感じさせるのは、なんだか生命の不思議のような気がします。

『芸のためなら亭主も泣かす』中村うさぎ

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エッセイのような、私小説のような。

著者は自らジャンルなんてどうでもいい、と言い切るタフな女性です。

とても高尚なお話というわけではありませんが、著者の考えがとても把握しやすいように書いてあり、読んでいて気持ちが良いです。

しかしとても破天荒で、まさにタイトル通り、『芸のためなら亭主も泣かす』を地でいっています。

『沢村さん家の久しぶりの旅行』益田ミリ

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年老いた両親と一人娘の三人暮らし。

母は娘が嫁に行かないのを、たまにネタにするのか本心で嫁に行ってほしいのか。

娘は子どもだからなのか幼いのか、両親に精神的に依存しているように見えます。

三者三様の幸せを見つけながら穏やかにくらしていますが、心は揺れることもあり。

なんとなく読んでいて切なくなります。

楽しい時間

今週のお題「眠れないときにすること」

 

のび太は立った姿勢から枕に倒れ込むまでの間に、眠りに落ちることが出来ます。

自身でそれを試した事はありませんが、大方は布団に入ってから数秒で眠りに落ちます。

そのため眠れないときは、ほぼありません。

 

しかし、ごく稀にすぐには寝付けないこともあります。

そんな時には瞑想をします。

自分の呼吸だけに集中するものか、全ての生き物の幸せを願うものか、そのどちらかです。

すると不思議なことに、あっという間に眠れます。

ということは、実は瞑想は出来ていないのですけどね。

まあ、良い時間なのは確かです。