愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『犬と猫の問題行動の予防と対応』

犬と猫は家庭で飼育されることの多い動物の、代表的なものです。 そして昆虫や小鳥やハムスターたちよりも、存在感があります。 その分、ないたり吠えたり噛んだりと、人が困ってしまうことがあります。 それらは問題行動と定義されています。 本書はそれを…

『揉まれて、ゆるんで、癒されて』ジェーン・スー

著者は体のあちこちが凝る。 それをあちこちのマッサージ屋さんで、ほぐしてもらう。 そしてまた、新たに日常生活を営んでいく。 本書はそんな著者のマッサージ屋さん体験記です。 好きなだけあり、とてもリアルな体験談で、感想も面白いです。 好きな人は、…

『ふるさとって呼んでもいいですか』ナディ

日本に難民として移住するというのは、どういうことか? 本書では、少女時代に一家で移住してきた著者の実体験が、とてもリアルに書いてあります。 日本語を喋れず、学校へも行けず。 そんな状況からでも頑張って逞しく生きて行く。 そして徐々に色々なこと…

没有

今週のお題「一生モノ」 数十年生きてきて、ずっとあるものは、無い。 確かに小さい頃から使っているものはあるけど、それらは形や色は変わり、前と同じ物だとは、言えないのではないか? 主義や思想も、生きて行く上で大なり小なり常に形を変えている。 体…

『世界が嗤う日本のジョーク』

世界には、国や人種同士のキャラクターや、それを元にしたジョークがあります。 時代によりそれは移り変わりがあります。 今の日本には、そのようなジョークは少ないように感じます。 たまに新聞に、風刺の一コマ漫画が書かれていることはありますが。 ジョ…

『新入社員、会議についていけません。』

業界用語 社会人用語 会社用語 そんなもの、新人にはわかりません。 いや、あえてわからないように隠語を使っているのでしょうか? 優越感をもちたいから? ケムにまきたいから? それしか語彙がないから? 私もさっぱりわからない言葉だらけでした。 新入社…

『香千秋』

綺麗 美しい そのように感じるのは、その人の感性とか教養とか好みとか、色々な物が混ざった結果として、現れます。 本書は多くの写真が使われていて、それらの解説が書かれています。 文字を読まなくても、大人向けの絵本として楽しめます。 読んだら、さら…

『女と男の絶妙な話。』伊集院静

作家である伊集院静氏の著書です。 男女間のことは、それぞれでみんな違う、と私は思っているのですけど。 だからこそ、このように他人の話を聞くのが面白いのかと。 著者は先日鬼籍に入りました。 ご冥福をお祈りします。

『僕の人生には事件が起きない』岩井勇気

ライトノベルは好きだという著者。 お笑い芸人です。 日常生活のエッセイなのですが、やはり目の付け所が違うのか、斜めから見ているのか、普通では無いように感じます。 事件は起きていないのかもしれませんが、普通のことが面白くなっています。 つい先日…

『突き抜けろ』三木谷浩史

始めた時は、社員がたったの数人でした。 仕事も飛び込みのような形で取る。 取れないことも、いや、取れないことがほとんどだったりして。 そこに仕事が入り、綺羅星のように優秀な人が入り、企業はどんどん成長していきます。 それにはやはり、著者である…

豊富な抱負

今週のお題「2024年にやりたいこと」 食べる。 寝る。 排泄する。 数十年間の人生で、してきたのはこれだけです。 人はやらなければいけないことなんて、実はなくて、やってはいけないこともない。 そんな存在かも知れません。 広い宇宙の中では。 そして、…

『10分で名著』

神曲、源氏物語、失われた時を求めて、相対性理論、ツァトラストラ、古事記、風と共に去りぬ、資本論 『わが闘争』は世界を動かしたのは確か 教養と財産がなければ出世出来ない社会 ナチ党は完全に能力に応じた機会を与えようとした エリートから国民主権を…

『実録 脱税の手口』

数年前にお笑い芸人の徳井氏が、脱税で事件になりました。 アダルト女優が脱税で、追加徴税されるということも、ありました。 しかし、それらの悪質性は、全く異なるようです。 実にありとあらゆるものに、税金はかかります。 そのため、知らず知らずのうち…

『異端の人間学』五木寛之 佐藤優

仏教の信者とキリスト教の信者である、それぞれ著名な作家さん。 戦争や投獄など、現代の一般人にはなかなか出来ない経験をしてきた彼らの、人間を見る目はどんなものか。 それでも、それだからこそ、なのか愛情を感じるのですよね。 考え方は違うのですけど…

『女のお悩み動物園』ジェーン・スー

様々なタイプの、悩みを抱える大人の女性たち。 彼女たちを動物園のどうぶつに例えて、楽しく解説しているのが、本書です。 面白おかしく、そしてイラッとくる。 それでもチャーミングなのかも知れませんね。 みんな色々考えているんですね。

『大阪人はなぜ振り込め詐欺にひっかからないのか』竹山

カンニング竹山氏の著書です。 自身が振り込め詐欺に狙われた経験から、我々読者がそんな目に合わないようにと、本書を著してくれました。 大阪は振り込め詐欺の被害が、極端に少ないそうです。 なぜか? 大阪のおばちゃんが、詐欺師から見ると、めちゃくち…

『沢村さん家のそろそろごはんですヨ』益田ミリ

三人家族の穏やかな日常を描いたシリーズ作品のうちの、一冊です。 ある程度年老いた両親と、大人の女性。 相変わらず色々なことはあるけど、何も起きないといえば起きなない。 それでも、何か難しいな、と感じます

『武士と忍者の戦い図鑑』

武士は戦いのプロで、戦がなくなったら、実質は用済みになりました。 忍者も戦いがなければ、あまり用はないのかも知れません。 しかし、現代のスパイ活動をしているという点で、武士とは大きく異なるようです。 むしろ平時こそ、その重要性は高いと言えます…

『井上ひさしの憲法指南』井上ひさし

反戦論者である著者による、憲法の解釈と、憲法擁護の意見を書いたものです。 本書を読むと、この憲法が平和維持のために素晴らしいものだと言うことが、とてもよくわかります。 ロシア 中国 北朝鮮 まずはこれらの国に、憲法を輸出することが出来ると、とて…

『凶悪』

ある死刑囚が、雑誌の記事である本書の著者に独白しました。 「娑婆に多くの殺人を犯しているのに発覚せずに、のうのうと暮らしている人物がいる」 自らは手を下さず、見つからず、恐ろしい殺人事件を次々と重ねていく犯人は、まさに凶悪です。 この独白が無…

『死る旅』松原タニシ

死にまつわる話を、怪談といいます。 本書は、現代の怪談とも言うべき話が、たくさん集まっています。 それから、死にまつわる職業についてのお話なども。 死後の世界は存在しないと思っていても、やはり怖いものは怖い。 では、死後に何かあるのか? 現代の…

『マンガでわかる!マルクス資本論』斎藤幸平

人間だけが自然とのやりとりに過剰な破壊をもたらしている 労働時間を減らすことを望もう 資本主義:使うより売ることが大事 金儲け運動を誰も止められない 労働の喜びは、構想と実行を自らやるととても多くなる アソシエーション:自発的な結社 資本主義にと…

『嫌われない毒舌のすすめ』有吉弘行

毒舌とか悪口は、元々言われた方はいい気がするわけがないのですよね。 場合によっては、第三者として聞いていても不快になりかねません。 だから、本当に注意して話す必要があるはずです。 それが上手いと言われている、有吉弘行氏が毒舌の使い方を実に詳し…

『ゼロから話せるポルトガル語』

オブリガード アミーゴ くらいしか知らなかったポルトガル語。 本書は、その入門書です。 スペイン語と近いと聞いていましたが、結構違うようです。 それでもアルファベットを使っているので、そこはシンプルかも知れません。 CDもついているので、会話練習…

プロテインミルクティー味

ダイエットしなきゃ! と思ってはみたものの、なかなか上手くいきません。 食べすぎなのだろう、ということは、良く分かっているのですが。 それを止められないのですよね。 それが出来れば、そもそも太らないというか。 まぁ、聞き苦しい言い訳です。 さて…

『ルポ・児童相談所』

児童虐待など、家庭で問題があり生活が困難になった時に、一時保護などをするのが児童相談所の役目です。 家庭の外に助けを求める術がない子どもたちにとって、本当に大切な施設です。 しかし、虐待をするような親がすんなり子どもを渡さない事も多いようで…

『怨霊になった天皇』竹田恒泰

死後に霊が祟るというのは日本独特のものなのですね。 似たような考えも海外にありますが、とりわけこの国ではそれが強いようです。 だって、天皇が怨霊になるんです。 本書を読んで、何となく日本で自殺が多い理由も少しわかった気がしました。 死生観も。 …

『ぼおるぺん古事記 三』

古事記で天つ神が降臨して、日本を治め始めるまでが書かれています。 瓊瓊杵命がとても良い味を出しているのは、やはりマンガならでは、ですね。 イワナガヒメの悲哀なども。 今出ているのはここまでのようです。 なかなか大変なテーマだと思いますが、ぜひ…

『思考の整理学』外山滋比古

一人では多すぎる、全てを奪ってしまう 一人の相手にのめり込むと、他が見えなくなる 頭脳を倉庫にしても仕方がない PCの方が上だから 現代は情報過多 不要なものは忘れる 過度な忙しさから解放される 考えるためには忘れる必要がある 全く関係のないこと同…

『正法眼蔵』道元 ひろさちや

哲学:言葉で真理を説明する営み 人には元々仏性があるはず なぜ仏になる修行が必要なのか 身心脱落:あらゆる自我意識を捨て去ること 角砂糖が湯に溶けるような 自分が悟りの世界に溶ける 迷いも悟りもない 仏も衆生もない 目の前には、ただあるがままの世界 …