愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『絶望名人カフカの人生論』

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フランツ・カフカ

カフカの前後で文学が変わった、と言われることがあるほどの、超文豪です。

実はそのカフカは、恐ろしい程の悲観的な人物なのです。

ありとあらゆる事に絶望し、悲観し、それを周囲に漏らすという、滅茶苦茶困った人なのです。

 

仕事が辛くて仕方ない心境。

父親に対するコンプレックス。

自分の体力や能力の無さに対する嘆き。

現在の社会における鬱病の人や引きこもりの人の心情を、的確に表しています。

精神科などに行けば、おそらく何らかの病名がついたであろうと思われます。

 

それでも、数々のネガティブな名言を残し、非常に優れたを書いています。

これは自らの心情を、言語や文章にする能力に長けているという、素晴らしい才能の賜物なのでしょう。

そう考えると、絶望的なカフカの名言は、より一層輝きを増すような気がします。