カフカの前後で文学が変わった、と言われることがあるほどの、超文豪です。
実はそのカフカは、恐ろしい程の悲観的な人物なのです。
ありとあらゆる事に絶望し、悲観し、それを周囲に漏らすという、滅茶苦茶困った人なのです。
仕事が辛くて仕方ない心境。
父親に対するコンプレックス。
自分の体力や能力の無さに対する嘆き。
現在の社会における鬱病の人や引きこもりの人の心情を、的確に表しています。
精神科などに行けば、おそらく何らかの病名がついたであろうと思われます。
それでも、数々のネガティブな名言を残し、非常に優れたを書いています。
これは自らの心情を、言語や文章にする能力に長けているという、素晴らしい才能の賜物なのでしょう。
そう考えると、絶望的なカフカの名言は、より一層輝きを増すような気がします。