愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『マンガ孔子の思想』蔡志忠 和田武司 野末陳平

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春秋戦国時代の思想家である、孔子の言葉をマンガ化した著書です。

孔子自身が武将の配下として働いたこともありますが、そこを辞して様々な国を渡り歩きます。

その間に多くの弟子を得ます。

弟子たちもキャラが立っていて、とても魅力的です。それぞれを紹介してくれる箇所があります。

 

政治について。

勉強について。

人との関わりについて。

生き方について。

 

様々な教訓が数多く出てきます。

訳者の解説にもありますが、女性や身分の低い人に対しては、現在の日本にはそぐわない記述があります。

そこは、時代背景などを考えると、決して孔子が偏った人では無かった、と評価しても良いのではないでしょうか。

また、自身で記した物ではなく、弟子たちが聞いたことや対話をまとめた物です。

そのため、万人にではなく、その時点でその相手にとって役立つように話しているはずです。

そんなことを踏まえて、現代に合う物と合わない物を考えつつ読むと、とても良いようです。