『嫌われる勇気』と合わせた二部作の、完結編です。
アドラーの心理学を基に、哲学者と若者が対話をします。
どうすれば人が幸せになれるか。
自分のやるべきことと他者のやるべきことを切り分けて考える。
誰も他者の期待を満たすために生きているのではない。
それぞれの人を尊敬する。
子どもに対しても1人の友人として向き合う。そして、その人の身になって考える。他者の指示を仰いで楽をするのではなく、自分の理性を使う。
幸福の本質は貢献感。
自分の人生は、自分で選ぶことができる。
他者からの承認欲求は良くない→他者の人生を生きることになってしまうため→自らの意思で、自らを承認する→自立
他者を信頼する→相手から信頼されなくても、相手が嘘つきでも、一切条件をつけずに信じる
正義は危険→自分以外を否定してしまう危険性がある
今、この場所、が常に大事
与えよ、さらば与えられん
人生の主語は、私、ではなく、私たち
まずは目の前の人、ひいては全人類
全ての人とは必ず別れる→最良の別れに向けて努力する
寿命を迎えるその瞬間まで、人は変われる
哲学というよりは、宗教のように感じられる部位もあります。
そして、前作もそうでしたが、仏教と重なる部分が多く出てきます。
より良く生きるには。
幸せに生きるには。
簡単ではないから、勇気が必要なのでしょうね。
しかし、何かが良い方に変わる気はします。