愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『幸せになる勇気』岸見一郎 古賀史健

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『嫌われる勇気』と合わせた二部作の、完結編です。

アドラーの心理学を基に、哲学者と若者が対話をします。

 

どうすれば人が幸せになれるか。


アドラー心理学ギリシャ哲学と同一線上にある思想。

自分のやるべきことと他者のやるべきことを切り分けて考える。


誰も他者の期待を満たすために生きているのではない。


それぞれの人を尊敬する。
子どもに対しても1人の友人として向き合う。そして、その人の身になって考える。他者の指示を仰いで楽をするのではなく、自分の理性を使う。

 

幸福の本質は貢献感。

 

自分の人生は、自分で選ぶことができる。

 

他者からの承認欲求は良くない→他者の人生を生きることになってしまうため→自らの意思で、自らを承認する→自立

 

他者を信頼する→相手から信頼されなくても、相手が嘘つきでも、一切条件をつけずに信じる

 

正義は危険→自分以外を否定してしまう危険性がある

 

今、この場所、が常に大事

 

与えよ、さらば与えられん

 

人生の主語は、私、ではなく、私たち

まずは目の前の人、ひいては全人類

 

全ての人とは必ず別れる→最良の別れに向けて努力する

寿命を迎えるその瞬間まで、人は変われる

哲学というよりは、宗教のように感じられる部位もあります。
そして、前作もそうでしたが、仏教と重なる部分が多く出てきます。
より良く生きるには。
幸せに生きるには。
簡単ではないから、勇気が必要なのでしょうね。
しかし、何かが良い方に変わる気はします。