愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『ブッダの教え一日一話』アルボムッレ・スマナサーラ

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テーラワーダ仏教という、原始に近い仏教の長老による著書です。

宗教書はとかく、上手い事を言おうとか、信仰させようとしがちです。

しかし本書には、というかひょっとしたら原始仏教には、そういうところが無いのかもしれません。

シンプルに読み進められます。

 

生きるとはとても単純なこと

生きるとは複雑なようであって、実はとても単純です。歩いたり座ったりしゃべったり寝たり起きたり。それ以外、特別な事は何もありません。

 

幸福になる道も幸福

幸福になる道があるとします。それは、その道を歩むこと自体が幸福でなくてはなりません。

 

どう話せばいいのか

自分の利益も他人も利益も、共に祈るようにと考えて話すならば理想的です。

私もあなたも得する方法は何だろうか、というのが、正しい話し方なのです。

 

自分も他人もいない

主観のない人だけが、客観的かつ普遍的に物事を見るのです。

ブッダの最後の言葉。

ブッダの最後の言葉は、次のように伝えられています。

さあ修行者たちよ。お前たちに告げよう。諸々の事象は過ぎ去るものである。怠ることなく修行を完成しなさい。

原子仏教は、人格の完成と幸福に生きる道を解いたものです。

入信するとかそういうことではなく、よく生きるヒントがたくさんあるように感じました。