愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『正法眼蔵』道元 ひろさちや

無私

 

心身脱落=あらゆる自我意識を捨ててしまうこと

 

心身脱落は消滅ではなく、世界に溶け込むこと

 

欲の前に己を消す

 

世界はあるがまま、そのまま

あるなし、成る壊れるなどの2曲対立ではない

 

世界はただそこにある、自分もただそこにいる

 

病気や怪我もあるがまま、元気な時と比べない

 

考えずなりきってしまう

寒い→寒さになりきる→寒くない

病気→病気になりきる→苦しくない

怪我→怪我になりきる→痛くない

 

仏法は人の知るべきにはあらず

わからない事はわからないと理解しよう

 

他者のあるがままを受け入れる

修行中心主義

 

動植物、山川石すべて衆生、仏生

人、動物、自然はみんな仲間

 

過去も未来もない、時間は今の連続

 

私たちは全宇宙で生まれ、老い、死ぬ

自身が前宇宙そのもの

 

私たちには、今ここしかない

 

反省するな、希望を持つな

 

悪いことをしたくなくなる

 

行住坐臥全てが修行

 

迷う時はしっかり迷って良い

 

仏教の(即)は同じものを別の見方をしていると言う意味

 

今、ここ、私を精一杯生きる

 

方便=近づく


道元師は開祖というよりも、常に修行をしていた求道者と言われたりします。
また、優れた哲学者だとも。
そんな人の言葉は真理に近いものが多くあるように感じられます。