愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『解剖学教室へようこそ』養老孟司


学者である、養老孟司教授の著者です。
解剖学自体は、それぞれの形体を理解することです。
そこに、なぜ?という疑問を足したり、生理学を足したりすると、様々な広がりがでます。

糞や尿などの排泄物を(汚い)と言う。もともと自分が出したものなのに、人は勝手である。

 

ホルムアルデヒドに生体をつけると、蛋白が固定される。生卵がゆで卵に変わるような変化が起きる。

 

人はいろいろなものに名前をつける。雑草と言うものはない。名前を知らないだけである。

 

五臓六腑と言う言葉がある。これができたときには、膵臓は知られておらず入っていなかった。その後、日本で発見された。そのため膵臓は国字である。

 

内臓痛の主訴は、本人にも実は正確な場所が分かっていないことが多い。

 

解剖の生じた理由は(知りたい)。学問は全てここから生じている。

 

学問は真理を追求する。昔も今も成り立つもので内臓痛の主訴は、本人にも実は正確な場所が分かっていないことが多い。

 

解剖の生じた理由は(知りたい)。学問は全てここから生じている。

 

学問は真理を追求する。昔も今も成り立つものである。だから、古いことの追求は有意義だ。

 

人間の体と機械の違いは、実は難しい。

 

生きた人=心+身体(心身二元論)

生きた人の心と体は1つで不可分(心身一元論)

 

心と体を区別するのは脳の働き

解剖学は、生体を理解する上で、最も基本的な学問の一つです。
純粋なところではただ、形や大きさや数を確認する作業でしかありません。しかし、その解釈や外からの視点を加えることにより、さまざまな楽しい広がりが出てきます。

著者に習えば、解剖学に興味を持てること請け合いです。