『八日目の蝉』を読んで、号泣しました。
『対岸の彼女』も、とても印象深いです。
それらの著者である角田光代氏の短編集です。
全てのお話が、本にまつわる物です。
海外旅行先で、偶然にも何度も出会う同じ本。
旅の途中で病に伏せている時に出会った本。
恋人の来るはずが、直前のケンカで一人旅になってしまった旅先の部屋で、偶然出会った本。
誰とでもすぐ寝る、と言われている女子学生の…。
というところまで読んで、やっと短編小説集だと、気づきました。
それまではエッセイ集かと、勘違いしながら読んでいたので、果たして正しく楽しめていたかどうか。
ひょっとしたら、それだけリアリティがある、という事なのかもしれませんね。