死についての対談です。
作家の中村うさぎ氏と佐藤優氏による、死をテーマにした対談集です。
有史以来語られてきたテーマですよね。
かたや心肺停止に数回落ち入り、死の淵から生還した作家。
かたや仕事を遂行していて逮捕されて、社会的に抹殺された外交官。
それぞれ状況は異なりますが、ある意味では死に近いところまで行ってきた二人です。
我々には到底及ばない頭脳を持つ、佐藤優氏が死後の世界はある、と考えているのが印象的でした。
死は電源を切るように、心身全ての機能が止まる、という中村うさぎ氏の意見は、多くの日本人に受け入れられやすいものだと思います。
どれが正しい、と決められないテーマなので、楽しいのかも知れませんね。